能力屋の魔女
ギィィィと扉を開く音がして、能力屋の魔女こと、マリアージュはお客様をお迎えするために、読んでいた本を閉じた。
「やぁ、お久しぶりだね。」
聞きなれた声がするのと同時に、警戒音が鳴り響いて全力で体が拒否反応を起こす。
居留守を使おうと思ったが、間に合わなかった。
扉の外から現れたのは、(説明するのも嫌だが)見目麗しい王子様という印象の悪魔アルカイック・レートだ。
私は、この人間じゃないや、悪魔に何度、厄介ごとに巻き込まれ、そのたびに後悔してきたか。
もはや、腐れ縁を通り越しているんじゃないかと思うほど面倒くさい奴なのだ。
「相変わらず、綺麗だね。」
「用件は何でしょう。」
お世辞を軽くかわし、用件だけを聞く。
「実は、公務でこの店に用があってね。」
アイカイックは、何を隠そうこの魔法界の王の息子なのだ。(つまり、王子ってこと。)
こんなちゃらんぽらんなやつが、王子だなんて、世も末な気がしてきた。
「死刑囚、メイラ を知っているよね。」
死刑囚メイラ
裏のかいらいでは、有名な悪に染まった魔法使い。
先月捕まったと聞いているが……
「まさか……。」
「君の予想通り、最悪なことに脱獄しちゃったんだよね~。」
にっこりと言うアイカイックは、正直、死刑囚メイラよりも怖い。
「やぁ、お久しぶりだね。」
聞きなれた声がするのと同時に、警戒音が鳴り響いて全力で体が拒否反応を起こす。
居留守を使おうと思ったが、間に合わなかった。
扉の外から現れたのは、(説明するのも嫌だが)見目麗しい王子様という印象の悪魔アルカイック・レートだ。
私は、この人間じゃないや、悪魔に何度、厄介ごとに巻き込まれ、そのたびに後悔してきたか。
もはや、腐れ縁を通り越しているんじゃないかと思うほど面倒くさい奴なのだ。
「相変わらず、綺麗だね。」
「用件は何でしょう。」
お世辞を軽くかわし、用件だけを聞く。
「実は、公務でこの店に用があってね。」
アイカイックは、何を隠そうこの魔法界の王の息子なのだ。(つまり、王子ってこと。)
こんなちゃらんぽらんなやつが、王子だなんて、世も末な気がしてきた。
「死刑囚、メイラ を知っているよね。」
死刑囚メイラ
裏のかいらいでは、有名な悪に染まった魔法使い。
先月捕まったと聞いているが……
「まさか……。」
「君の予想通り、最悪なことに脱獄しちゃったんだよね~。」
にっこりと言うアイカイックは、正直、死刑囚メイラよりも怖い。
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