六つの色は混ざり合う
●●さんは、それからドラムとキーボードを演奏してみた。
だけど、どっちもお世辞にも「上手い」と言える出来じゃなくて、みんな「やっぱボーカルにするか」となっていた。
「うぅ、ごめんなさい…。ドラムもピアノも、数年やってるのに下手なんですよね…。不快にさせちゃって、申し訳ないです…」
「ぜんぜん大丈夫だよ。●●さん」
みんなでどうしようか、と話し合ってると、二人がやって来た。
「はぁー、委員会めっさ疲れたわ」
「おぉ、初兎おつー。委譜もおつかれ」
「まじ疲れた。…って、うん?この子誰?」
「あぁ、この子は…」
二人に●●さんのこと、今の状況を説明すると、二人は少しだけ目を輝かせたように見える。そして「●●さんの担当は何にしよう」と、全員で話し始めた。
「ボーカルだよねー、やっぱり」
「うん、そうやな」
「そうですね…、私的にも、ボーカルが一番やりやすいとは思います」
大体の話がまとまったところで、誰かがこう言った。
「歌ってみてほしい」
みんな「確かに」「分からないとアレだしね」「うんうん」と同意した。
「えぇ、歌ですか?…うーん、少し恥ずかしいですが、確かに分からないとですもんね…。少しやってみます?」
照れくさそうに笑いながら、●●さんはそう言う。
正直、上手い下手なんて気にしない。僕は●●さんの歌を、ただ聞いてみたかった。
「いいじゃん!頑張って!」
みんなが、●●さんの歌声に、耳をすます準備をする。
「それじゃあ…歌ってみますね。曲は…最近の流行りのやつにしましょうか。洋楽ですけど…」
部室のマイクを握って、●●さんは静かに準備をする。
「さて……。じゃあ、いきますね
【Star dice】」
[水平線]
[中央寄せ]『Lured by the starlight, I roll the dice
This night is amazing, let's enjoy it.
In this world, everything is determined by luck, just like a roll of dice.
Then let's go ahead and destroy everything!
Let's have fun, beyond the dream
Let's leave it to the stars to roll the dice
I don't want to see you shed tears, that doesn't suit me.
Look, it's time for the last show
Ah, even if I become a star
I'll roll the dice, shed tears, and go see you...』[/中央寄せ]
[水平線]
「…ふぅ…」
歌い終わると、●●さんは静かにマイクを戻す。
「すっご…」
「めっちゃ上手いやん…!」
●●さんの歌は、とにかくすごかった。この曲は歌うのが難しいって言われてるけど、●●さんはそれを、余裕そうに歌い上げてた。
声が透き通ってて、高音もすごくきれいで、みんな●●さんの歌を聞いて、すごく感動してる。そしてもちろん、僕もだ。
「どうですか?ボーカルできますかね?」
「余裕でできるわ!めっちゃ上手いもん!」
「上手かったですか!ありがとうございます!」
嬉しそうに笑う●●さんの笑顔は、いつも以上にきれいに、可愛く見えた。
だけど、どっちもお世辞にも「上手い」と言える出来じゃなくて、みんな「やっぱボーカルにするか」となっていた。
「うぅ、ごめんなさい…。ドラムもピアノも、数年やってるのに下手なんですよね…。不快にさせちゃって、申し訳ないです…」
「ぜんぜん大丈夫だよ。●●さん」
みんなでどうしようか、と話し合ってると、二人がやって来た。
「はぁー、委員会めっさ疲れたわ」
「おぉ、初兎おつー。委譜もおつかれ」
「まじ疲れた。…って、うん?この子誰?」
「あぁ、この子は…」
二人に●●さんのこと、今の状況を説明すると、二人は少しだけ目を輝かせたように見える。そして「●●さんの担当は何にしよう」と、全員で話し始めた。
「ボーカルだよねー、やっぱり」
「うん、そうやな」
「そうですね…、私的にも、ボーカルが一番やりやすいとは思います」
大体の話がまとまったところで、誰かがこう言った。
「歌ってみてほしい」
みんな「確かに」「分からないとアレだしね」「うんうん」と同意した。
「えぇ、歌ですか?…うーん、少し恥ずかしいですが、確かに分からないとですもんね…。少しやってみます?」
照れくさそうに笑いながら、●●さんはそう言う。
正直、上手い下手なんて気にしない。僕は●●さんの歌を、ただ聞いてみたかった。
「いいじゃん!頑張って!」
みんなが、●●さんの歌声に、耳をすます準備をする。
「それじゃあ…歌ってみますね。曲は…最近の流行りのやつにしましょうか。洋楽ですけど…」
部室のマイクを握って、●●さんは静かに準備をする。
「さて……。じゃあ、いきますね
【Star dice】」
[水平線]
[中央寄せ]『Lured by the starlight, I roll the dice
This night is amazing, let's enjoy it.
In this world, everything is determined by luck, just like a roll of dice.
Then let's go ahead and destroy everything!
Let's have fun, beyond the dream
Let's leave it to the stars to roll the dice
I don't want to see you shed tears, that doesn't suit me.
Look, it's time for the last show
Ah, even if I become a star
I'll roll the dice, shed tears, and go see you...』[/中央寄せ]
[水平線]
「…ふぅ…」
歌い終わると、●●さんは静かにマイクを戻す。
「すっご…」
「めっちゃ上手いやん…!」
●●さんの歌は、とにかくすごかった。この曲は歌うのが難しいって言われてるけど、●●さんはそれを、余裕そうに歌い上げてた。
声が透き通ってて、高音もすごくきれいで、みんな●●さんの歌を聞いて、すごく感動してる。そしてもちろん、僕もだ。
「どうですか?ボーカルできますかね?」
「余裕でできるわ!めっちゃ上手いもん!」
「上手かったですか!ありがとうございます!」
嬉しそうに笑う●●さんの笑顔は、いつも以上にきれいに、可愛く見えた。
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