「みんなー、転校生の子連れてきたんだけど」
部室に入ると、今日はまだ三人しか居なかった。
「お、裏卜やん。転校生ちゃんどうもー」
「あ、りうらー！あの転校生ちゃん？」
「裏卜じゃん。転校生さん？こんにちは」
三人が、まるでアニメのように振り向いて挨拶をした。●●さんはおどおどと困惑している様子で、俺の方を見てきた。
「えっと、この三人方は…？」
「ああ…ちょっと、自己紹介して」
そう言うと、三人は立ち上がって自己紹介を始めた。
「えーっと、僕は[漢字]水野 依夢[/漢字][ふりがな]みずの いむ[/ふりがな]！一年三組ね！よろしくー」
「俺は[漢字]黄瀬 悠佑[/漢字][ふりがな]きせ ゆうすけ[/ふりがな]！一応生徒会長やってるでー、クラスは三年二組な」
●●さんの緊張はだいたい解けたみたいで、段々と笑顔になっていった。
ぼそっと「生徒会長さんか…！」と呟いているみたい。
「それで、俺は[漢字]桃音 内孤[/漢字][ふりがな]ももね ないこ[/ふりがな]！二年生でー、クラスは二年四組ね。よろしく！」
「そして俺が裏卜ー！へへ！」
ふざけると、●●さんは「ふふ」と小さく笑ってくれた。笑顔が可愛くて、笑ってくれた事が嬉しかった。
「私も自己紹介しますね。私は[漢字]緑川[/漢字][ふりがな]みどりかわ[/ふりがな]●●です。よろしくお願いします！」