六つの色は混ざり合う
「じゃーそうねー、裏卜は教科書見せてあげてねー。じゃー授業始めますねー」
「はい」
●●さん、なにかとキョロキョロしてる。やっぱり不安なのかな?
「これ教科書。今日の一限は古文ね」
「あ、ありがとうございます…!」
そっと机を近づけて教科書を見せると、●●さんの顔が明るくなった。
[水平線]
授業中。今は大体、授業はじめから30分くらいかな。
ふと●●さんを見ると、困惑した顔で、それでいて真面目にノートを取っていた。
「ここ……習ってないかも……うぅ〜むずい〜……」
どうやら、●●さんが前にいた高校では、今俺らがやっている範囲はまだらしい。今は、とりあえず大切だと思ったところを、ひたすらノートに書いてる状態だろう。
「…ねぇ」
「はい…?」
「これ俺のノート。分からないんでしょ?うちは大体ここらへん習ってるから」
「あ…、本当ありがとうございます…!」
小声でこういうやりとりする分には、担任にバレることはないだろう。バレても多分叱られないだろうし。
[水平線]
チャイムが鳴り、やっと長い授業が終わった。
「あの、裏卜さん!」
「ん、どうしたの●●さん?」
次の授業の準備をしていたら、●●さんが声をかけてきた。
「さっきは本当にありがとうございました…!ノート、助かりました!」
「あぁ、別にいいよ。あれぐらいするのは普通だしね」
他愛ないさらっと言ったつもりだが、●●さんは感動しているみたいだった。
「あの、改めてよろしくお願いしますね。裏卜さん…!」
「はい」
●●さん、なにかとキョロキョロしてる。やっぱり不安なのかな?
「これ教科書。今日の一限は古文ね」
「あ、ありがとうございます…!」
そっと机を近づけて教科書を見せると、●●さんの顔が明るくなった。
[水平線]
授業中。今は大体、授業はじめから30分くらいかな。
ふと●●さんを見ると、困惑した顔で、それでいて真面目にノートを取っていた。
「ここ……習ってないかも……うぅ〜むずい〜……」
どうやら、●●さんが前にいた高校では、今俺らがやっている範囲はまだらしい。今は、とりあえず大切だと思ったところを、ひたすらノートに書いてる状態だろう。
「…ねぇ」
「はい…?」
「これ俺のノート。分からないんでしょ?うちは大体ここらへん習ってるから」
「あ…、本当ありがとうございます…!」
小声でこういうやりとりする分には、担任にバレることはないだろう。バレても多分叱られないだろうし。
[水平線]
チャイムが鳴り、やっと長い授業が終わった。
「あの、裏卜さん!」
「ん、どうしたの●●さん?」
次の授業の準備をしていたら、●●さんが声をかけてきた。
「さっきは本当にありがとうございました…!ノート、助かりました!」
「あぁ、別にいいよ。あれぐらいするのは普通だしね」
他愛ないさらっと言ったつもりだが、●●さんは感動しているみたいだった。
「あの、改めてよろしくお願いしますね。裏卜さん…!」
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