「えー、皆さんおはようございますねー。今日は転校生が来まーよー」
"誰だろう"、"女の子かな？"、"イケメン来ないかなー！"
へぇ、転校生かー。
どんな感じなんだろう、面白い人だといいな。
「はいはい、皆さん静かにしてくださいねー、じゃあ、転校生、こっち来てくださいねー」
「は、はい…！」
前のドアから姿を現したのは、一人の女の子だった。
「えっと、[漢字]賽星[/漢字][ふりがな]さいせい[/ふりがな]高校から来ました、緑川●●です！今日から、よろしくお願いします」
「はいねー、そうだねー、●●さんはー…、裏卜くんの隣ねー。えーっとね、●●さんね、まだこの地域に慣れてないらしいからね、みんな仲良くしてねー」
●●さんは、僕の隣の席に座ることになった。
「えっと、あなたのお名前は…？」
「裏卜です」
「いい名前ですね、よろしくお願いします、裏卜さん…！」