貴方が別れたいと言っても。-歌い手短編集-[リクエスト募集]
〜今回の設定〜
りうら-高校2年生設定(裏ト)
ないこ-高校3年生設定(那衣胡)
[水平線]
りう「ごめんね、、な、いくんっ!」
りう「あの、今日でりうら[小文字]ゴニョゴニョ[/小文字]」
ない「___っ」
[水平線]
嘘だろ、、りうら…
あの時話された言葉が未だ頭に住み着いている。
[斜体]あのね、ないくん。[/斜体]
[斜体][大文字]____りうら、明後日の朝、地方に引っ越すんだ。[/大文字][/斜体]
[水平線]
ない「っ゛、、り゛うらぁ゛」
りうらは地方に転勤する父さんの為、家族全員で引っ越しする。
いきなり決まった事だから仕方がないらしい。
かなり遠くに引っ越す為、都会にいる俺とはもう会えないかもしれないらしい。
_____そんなの嫌だ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
視界が段々と霞んでくる。
俺が中2の時に隣の家に引っ越してきたりうら。
俺は初めて見た時からりうらが輝いて見えた。
前の学校では男女問わず大人気だった。
俺は今は生徒会長でそこそこ人気だけど、多分りうら程の人気はないだろう。
初めこそ緊張していたものの、すぐに仲良くなった。
予定が空いた日は2人でカラオケやゲームをしていた。
りう「ちょっとないくん速いよ〜」
ない「お先に〜!」
ただ、2人で過ごしていくうちに「友情」とは別の感情がいた事がわかった。
りうらと居ると不整脈の様な症状が出たり、顔が熱くなる。
ようやくわかった。この感情の正体は"恋"だという事。
ただ、一つ迷いがあった。
「同性同士の恋もありか…?」
でも、迷っていたらりうらを誰かに取られてしまうかもしれない。
俺の独占欲まみれの感情が溢れて、3年生の時に告白した。
その返事は____OKを貰った。
「りうらも、ないくん大好きだよっ//」
そのまま高校も同じ場所に進み、りうらはバンドのボーカルになり、
俺は生徒会長になった。
遅くまで仕事がある事もあるが、大抵は校門でりうらは待っていてくれた。
「ないくんお疲れ様っ!」
その笑顔があればもう辛さや疲れなんて忘れた。
なのに、なのにっ___
だが、ここで俺は気付いた。
「、、、今頃りうらはどうしてるんだ」
よく考えてみたらそうだ。
多分りうらは俺より重い物を背負っている分、さらに苦しいに違いない。
「りうらの、最後は絶対に楽しい思い出にさせたい」
そう考えて、俺はベッドから起き上がり、パソコンを開いた。
[水平線]
りう「ないくんお待たせ!」
ない「りうら、、最後の想い出、作ろう」
りう「[小文字]うん、[/小文字]!」
これが最後。絶対に忘れない想い出、作らせてくれ。
[水平線]
りう「あ、ここって__ .ᐟ.ᐟ」
そう。まず最初に行ったのは俺たちが中学生の時に行った遊園地。
あの時はまだ付き合う段階じゃなかったけど…
ない「そう。俺らの遊園地だ!」
りう「ちょっとないく〜ん、どれだけ乗っていいの⁇ニヤッ」
全く、、聞かなくても俺は決めてるから。
ない「どれでも乗っていいよ、りうらぁ!」
りう「わぁ、ありがとうないくん!✨」
[水平線]
りう「あ゛〜…怖かった」
ない「え、意外と怖くなかったよね?」
りう「そう思うのはないくんだけでしょ、昔からw」
ない「……ご飯食べよっか」
りう「うん!あ、お弁当作って貰ったんだ、食べよっ!」
ない「あ、それならいい場所があるんだ」
[水平線]
りう「わぁぁぁぁ、、、」
そう、ここは意外と知られてない絶景スポット。
崖の上にある公園のすぐ横にあるベンチから海が見える。
2人で腰を下ろして、海を眺める。
ない「綺麗だ、、」
りう「[小文字]一緒に見られるのも最後なんだね、、[/小文字]」
ない「?なんか言った⁇」
りう「あっ、なんでも無いよっ!食べよっ」
蓋を開けると色とりどりの食材が入っている。
これもセンスがいい裏ト家の特徴だ。
俺んち、那衣胡家はまぁ、手っ取り早く出来る方が大事なんだけど、
おにぎりを頬張りながら、口を開く。
ない「…ちょっと夕方まで座ってて」
りう「………?うん」
[水平線]
暫くすると、海にオレンジ色の光が沈んで行き、
キラキラと輝いて、りうらの赤い髪を橙色に染めた。
りう「綺麗っ、、[小文字]…でも帰らなくちゃ[/小文字]」
笑顔の後、少し顔を曇らせたりうら
その姿が可愛くて、呼び止めた。
りう「__っ、待って[漢字]裏ト[/漢字][ふりがな]りうら[/ふりがな]」
ない「、、可愛い」
そう思わず呟き、頭を撫でる。
りう「//」
りう「りうらっ、、やっぱり引っ越したく、ない…、」
りう「ないくんと、ずっ、と一緒、がいいからっ、、、」
大粒の涙を浮かべ、俺の胸に顔を埋める。
俺はりうらの頬をつつみ、此方に向ける。
ない「りうら、俺もいっしょ。」
ない「別れたく、ないよっ……、」
俺たちを照らし続けた日が沈み消えた。
[水平線]
俺は大人になった。
今は階段を降りて貴方に会いに行く。
彼の姿が見えた瞬間、脚を早め、貴方に飛び込む。
久しぶり。
「____待ってたよ」
りうら-高校2年生設定(裏ト)
ないこ-高校3年生設定(那衣胡)
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りう「ごめんね、、な、いくんっ!」
りう「あの、今日でりうら[小文字]ゴニョゴニョ[/小文字]」
ない「___っ」
[水平線]
嘘だろ、、りうら…
あの時話された言葉が未だ頭に住み着いている。
[斜体]あのね、ないくん。[/斜体]
[斜体][大文字]____りうら、明後日の朝、地方に引っ越すんだ。[/大文字][/斜体]
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ない「っ゛、、り゛うらぁ゛」
りうらは地方に転勤する父さんの為、家族全員で引っ越しする。
いきなり決まった事だから仕方がないらしい。
かなり遠くに引っ越す為、都会にいる俺とはもう会えないかもしれないらしい。
_____そんなの嫌だ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
視界が段々と霞んでくる。
俺が中2の時に隣の家に引っ越してきたりうら。
俺は初めて見た時からりうらが輝いて見えた。
前の学校では男女問わず大人気だった。
俺は今は生徒会長でそこそこ人気だけど、多分りうら程の人気はないだろう。
初めこそ緊張していたものの、すぐに仲良くなった。
予定が空いた日は2人でカラオケやゲームをしていた。
りう「ちょっとないくん速いよ〜」
ない「お先に〜!」
ただ、2人で過ごしていくうちに「友情」とは別の感情がいた事がわかった。
りうらと居ると不整脈の様な症状が出たり、顔が熱くなる。
ようやくわかった。この感情の正体は"恋"だという事。
ただ、一つ迷いがあった。
「同性同士の恋もありか…?」
でも、迷っていたらりうらを誰かに取られてしまうかもしれない。
俺の独占欲まみれの感情が溢れて、3年生の時に告白した。
その返事は____OKを貰った。
「りうらも、ないくん大好きだよっ//」
そのまま高校も同じ場所に進み、りうらはバンドのボーカルになり、
俺は生徒会長になった。
遅くまで仕事がある事もあるが、大抵は校門でりうらは待っていてくれた。
「ないくんお疲れ様っ!」
その笑顔があればもう辛さや疲れなんて忘れた。
なのに、なのにっ___
だが、ここで俺は気付いた。
「、、、今頃りうらはどうしてるんだ」
よく考えてみたらそうだ。
多分りうらは俺より重い物を背負っている分、さらに苦しいに違いない。
「りうらの、最後は絶対に楽しい思い出にさせたい」
そう考えて、俺はベッドから起き上がり、パソコンを開いた。
[水平線]
りう「ないくんお待たせ!」
ない「りうら、、最後の想い出、作ろう」
りう「[小文字]うん、[/小文字]!」
これが最後。絶対に忘れない想い出、作らせてくれ。
[水平線]
りう「あ、ここって__ .ᐟ.ᐟ」
そう。まず最初に行ったのは俺たちが中学生の時に行った遊園地。
あの時はまだ付き合う段階じゃなかったけど…
ない「そう。俺らの遊園地だ!」
りう「ちょっとないく〜ん、どれだけ乗っていいの⁇ニヤッ」
全く、、聞かなくても俺は決めてるから。
ない「どれでも乗っていいよ、りうらぁ!」
りう「わぁ、ありがとうないくん!✨」
[水平線]
りう「あ゛〜…怖かった」
ない「え、意外と怖くなかったよね?」
りう「そう思うのはないくんだけでしょ、昔からw」
ない「……ご飯食べよっか」
りう「うん!あ、お弁当作って貰ったんだ、食べよっ!」
ない「あ、それならいい場所があるんだ」
[水平線]
りう「わぁぁぁぁ、、、」
そう、ここは意外と知られてない絶景スポット。
崖の上にある公園のすぐ横にあるベンチから海が見える。
2人で腰を下ろして、海を眺める。
ない「綺麗だ、、」
りう「[小文字]一緒に見られるのも最後なんだね、、[/小文字]」
ない「?なんか言った⁇」
りう「あっ、なんでも無いよっ!食べよっ」
蓋を開けると色とりどりの食材が入っている。
これもセンスがいい裏ト家の特徴だ。
俺んち、那衣胡家はまぁ、手っ取り早く出来る方が大事なんだけど、
おにぎりを頬張りながら、口を開く。
ない「…ちょっと夕方まで座ってて」
りう「………?うん」
[水平線]
暫くすると、海にオレンジ色の光が沈んで行き、
キラキラと輝いて、りうらの赤い髪を橙色に染めた。
りう「綺麗っ、、[小文字]…でも帰らなくちゃ[/小文字]」
笑顔の後、少し顔を曇らせたりうら
その姿が可愛くて、呼び止めた。
りう「__っ、待って[漢字]裏ト[/漢字][ふりがな]りうら[/ふりがな]」
ない「、、可愛い」
そう思わず呟き、頭を撫でる。
りう「//」
りう「りうらっ、、やっぱり引っ越したく、ない…、」
りう「ないくんと、ずっ、と一緒、がいいからっ、、、」
大粒の涙を浮かべ、俺の胸に顔を埋める。
俺はりうらの頬をつつみ、此方に向ける。
ない「りうら、俺もいっしょ。」
ない「別れたく、ないよっ……、」
俺たちを照らし続けた日が沈み消えた。
[水平線]
俺は大人になった。
今は階段を降りて貴方に会いに行く。
彼の姿が見えた瞬間、脚を早め、貴方に飛び込む。
久しぶり。
「____待ってたよ」
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