教令院は愛で満ちる
#1
「ファルザン先輩、聞きたいことがあるんですが、いいですか?」
「お、なんじゃ?ワシに聞きたいことか?」
私が心の底から慕っている、ファルザン先輩。
いつも聡明で、私が困っていることがあったら、すぐに助けてくれる、偉大な方だ。
「はい、ここが分からないんですが…」
「なるほどのう、この部分はまず、最初の基礎から学ぶ必要がある。そうじゃ、今から二人きりで授業でもするか?ワシも暇じゃしのう!」
「いいんですか?では、よろしくお願いします」
ファルザン先輩の綺麗な目は、どことなく輝いているように見えた。
「では最後じゃ、ここは分かるか?」
「ここの〜が〜なので、こうだと思います」
「うむ!正解じゃ!やはりお主、やればできるのう!」
「ファルザン先輩ほどじゃありませんよ」
二人で談笑しながら、教科書や道具の片付けをする。
「あ、そうじゃ。お主に課題を出したいんじゃが…」
「課題ですか?どんなものでしょうか」
ファルザン先輩は笑いながら、少し頬を赤くして言った。
「これを読み、感想をワシに書いて送ってくれぬか」
「珍しい課題ですね。分かりました」
私は先輩から渡された手紙を受け取り、家に帰ってから読もうと決めた。
にしても、なんでいきなりこんな課題を…頑張ってはいるが、まだ勉強不足な部分がどこかにあるのだろうか。
「期限は特にないが、早めに提出するんじゃぞ!」
「はい、明日には出せるようにします」
「そ、そうか…じゃあ、元気でな。●●よ」
「はい、ファルザン先輩もお元気で」
[水平線]
「ただいま…」
教令院から自宅までの距離は長い。正直、登下校するたびに足が棒になりそうなほどだ。
それでも毎日通い詰めるのは、ファルザン先輩を尊敬していて、授業を本気で受けたいと思っているからだ。
「えーっと、課題だよね。どんな感じなんだろう…」
正直、ファルザン先輩からの手紙なんて想像していなかった。どんなないようなんだろうかと、心が躍る。
そっと手紙を開けて中を見ると、そこには信じてもいなかった事が書いてあった。
『親愛なる●●へ
●●の事が好きじゃ。
先輩としてではなく、恋心からくる好きである。
ぜひ、このワシと交際してもらえないだろうか。
●●が恋人になった暁には、●●のことを、この命尽きるまで守り、幸せにすると誓おう。
__ハルヴァタット学院所属 ファルザンより』
「…」
私は、すぐに返事を書き始めた。
[水平線]
翌日。
「ファルザン先輩」
「お、お主か…その…課題はどうした?」
「返事を書きました…が、一部内容を、口頭で伝えさせてください」
「口頭で…?よ、良いが…なんじゃ?」
私は高鳴る鼓動を必死に押さえつけ、一呼吸おいてから伝えた。
「ファルザン先輩。
私も、あなたのことを愛しています。
これからは弟子、先輩の関係だけでなく、互いに恋人としての関係を築かせてもらえないでしょうか。
もう一度言います、私は、ファルザン先輩のことを愛しています」
ほぼ一息で言ったセリフに、先輩はにこりと笑い答えた。
「●●も、同じじゃったのか」
二人きりの部屋。
私達は幸せに口づけをして、恋人となった__
「お、なんじゃ?ワシに聞きたいことか?」
私が心の底から慕っている、ファルザン先輩。
いつも聡明で、私が困っていることがあったら、すぐに助けてくれる、偉大な方だ。
「はい、ここが分からないんですが…」
「なるほどのう、この部分はまず、最初の基礎から学ぶ必要がある。そうじゃ、今から二人きりで授業でもするか?ワシも暇じゃしのう!」
「いいんですか?では、よろしくお願いします」
ファルザン先輩の綺麗な目は、どことなく輝いているように見えた。
「では最後じゃ、ここは分かるか?」
「ここの〜が〜なので、こうだと思います」
「うむ!正解じゃ!やはりお主、やればできるのう!」
「ファルザン先輩ほどじゃありませんよ」
二人で談笑しながら、教科書や道具の片付けをする。
「あ、そうじゃ。お主に課題を出したいんじゃが…」
「課題ですか?どんなものでしょうか」
ファルザン先輩は笑いながら、少し頬を赤くして言った。
「これを読み、感想をワシに書いて送ってくれぬか」
「珍しい課題ですね。分かりました」
私は先輩から渡された手紙を受け取り、家に帰ってから読もうと決めた。
にしても、なんでいきなりこんな課題を…頑張ってはいるが、まだ勉強不足な部分がどこかにあるのだろうか。
「期限は特にないが、早めに提出するんじゃぞ!」
「はい、明日には出せるようにします」
「そ、そうか…じゃあ、元気でな。●●よ」
「はい、ファルザン先輩もお元気で」
[水平線]
「ただいま…」
教令院から自宅までの距離は長い。正直、登下校するたびに足が棒になりそうなほどだ。
それでも毎日通い詰めるのは、ファルザン先輩を尊敬していて、授業を本気で受けたいと思っているからだ。
「えーっと、課題だよね。どんな感じなんだろう…」
正直、ファルザン先輩からの手紙なんて想像していなかった。どんなないようなんだろうかと、心が躍る。
そっと手紙を開けて中を見ると、そこには信じてもいなかった事が書いてあった。
『親愛なる●●へ
●●の事が好きじゃ。
先輩としてではなく、恋心からくる好きである。
ぜひ、このワシと交際してもらえないだろうか。
●●が恋人になった暁には、●●のことを、この命尽きるまで守り、幸せにすると誓おう。
__ハルヴァタット学院所属 ファルザンより』
「…」
私は、すぐに返事を書き始めた。
[水平線]
翌日。
「ファルザン先輩」
「お、お主か…その…課題はどうした?」
「返事を書きました…が、一部内容を、口頭で伝えさせてください」
「口頭で…?よ、良いが…なんじゃ?」
私は高鳴る鼓動を必死に押さえつけ、一呼吸おいてから伝えた。
「ファルザン先輩。
私も、あなたのことを愛しています。
これからは弟子、先輩の関係だけでなく、互いに恋人としての関係を築かせてもらえないでしょうか。
もう一度言います、私は、ファルザン先輩のことを愛しています」
ほぼ一息で言ったセリフに、先輩はにこりと笑い答えた。
「●●も、同じじゃったのか」
二人きりの部屋。
私達は幸せに口づけをして、恋人となった__
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