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この小説はオリ主やオリ主と関係を持っているオリキャラが登場します。苦手な方はお気をつけください!

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ギャンブラー、あなたに賭けます。

#9

#09 失物

「ここまでで大丈夫です!ありがとうございました!」
「ありがとうございました…」
先程、逃げ惑う前までいた場所までは、少し時間がかかったが、思ったより早くついた。
「ここで良いのかい?ずいぶん近いね」
「はい、ここで良いです!それじゃあ、さようならー」
私たちは、手を振りながら、彼の消えゆく背中を見守った。
「…」
別にいい、別にいいんだけど。
「さて、まだ9時だけど、どうする?」
「うーん…、疲れたから、ホテルに戻ることにするよ」
「えっ、それでいいの?」
シャーレは驚いた顔を見せた後に「まぁ、あんたが選ぶなら別にいいけど」とこぼした。
「うん、なんかもう、すっごく眠くて…」
「そう…、疲れてるんだね。まぁしょうがないけど…。ゆっくりおやすみ」
「ありがとう、じゃあまた明日」

[水平線]
「はぁー、つっかれた…」
今現在、私はホテル・レバリーに戻って一日を振り返っている。
「今日は…、ピノコニーに来たでしょ?それに、シャーレと初めてリアルで会って…、あと…えっと…、アベンチュリンさんかぁ…はぁ……」
諦めと幸福が混ざった半笑いをし終わったら、とりあえず荷物を確認した。
「えーっと、お金はこのポケットにあるし、制服の替えもスーツケースだし、人形も…あれ?」
人形が入っているはずのポケットを漁ってみたが、人形がなかった。
他のポケットも確認し、スーツケースの中も見てみたが…。
「どうしよう…。お、お姉ちゃんの人形が…、どこにもない……!」
涙が出そうだった。ただただ、失くした自分が情けないのだ。

__「アレヴァーナ、誕生日おめでとう。アレヴァーナに似合いそうなプレゼントを買えなかったから、代わりにこれを作ってみたの。喜んでくれると、嬉しいわ」
「わぁ!お姉ちゃん、本当にいいの?」
「いいのよ。だって今日は、アレヴァーナの誕生日だもの。誕生日を迎えた人にプレゼントを渡すのは、当たり前よ」
「そっかぁ!ありがとう、お姉ちゃん!ずぅーっと大切にするー!」__

子どもの頃、誕生日プレゼントで姉からもらった人形。
「もー、どこにも無いんだけど!!どうしよう…!どこに落としたんだろ…」

[水平線]
その頃。
「ん…?なにこれ…、人形?」
彼女は、一つの落とし物を拾った。

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作者メッセージ

登場人物
アベンチュリン
花火
シャーレ
アレヴァーナ

2024/05/05 20:29

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
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