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この小説はオリ主やオリ主と関係を持っているオリキャラが登場します。苦手な方はお気をつけください!

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ギャンブラー、あなたに賭けます。

#7

#07 会話

「はぁ…、走った…、ってうっ、頭が…」
「大丈夫?憶質の影響かな…、ごめんね!一旦どこかで休もうか」
走ってたどり着いた場所は、先程の楽園とは打って変わって、なにやらうす暗い開いた所だった。
「少し待ったら、さっきの場所に戻ろうか。私、飲み物買ってくるね!」
シャーレは、どこかに行ってしまった。実はシャーレには伝えていなかったが、私は暗所恐怖症だ。こういう場所に一人はとても怖い。
「うぅ…、どこかに椅子は…あ、ベンチがある。もうあれに座るか…」
ホテル・レバリーのソファが恋しい、少しそう思いながらベンチに座ると、木の硬い感覚がしてくる。
「故郷に戻ったみたい…うぅ、せっかくのピノコニーなのに」
一人でぶつぶつ言っていると、足音が聞こえてくる。コツコツと、ヒールか何かを履いているのだろうか。その音は、シャーレの靴音とよく似ていた。
「あ、シャーレだ!おーい、私こっち!」
だが、私の近くにいたのは、予想もしない人物だった。
「おや、君は…少し前にあったお嬢さんかな?先程はすまなかった」
「え」
なんと、いたのはアベンチュリン、さっき一目惚れした彼だった。
「色々聞きたいことはあるが…、どうして僕を見て驚くんだい?」
「いや、あの、急だったからびっくりしちゃって!すみません!」
「そうかい?なら良いが」
アベンチュリンさんは、さり気なく私の隣に座ってきた。ベンチの横幅はそこまでないので、体が触れる寸前ぐらいの距離でもう本当にヤバいかも…。
「あの、色々聞きたいことがあるって…なんでしょうか?」
「うーん、そうだね。まず、君の名前は?」
「アレヴァーナといいます」
そう、素敵な名前と平然と言ってから、彼はまた私に問う。
「アレヴァーナ、君はどうしてこんなところに?」
「えーっと、友達と観光してたらなんか怪しい人がいて、逃げて…、それで来ました」
私があっけらかんとした顔で素直に言うと、彼は一瞬の間を置いてから、フッと糸が切れたように笑い出した。
「ははは、そんな事でここまで来たのかい!面白いね、君と君の友達は」
この人、本当に笑うとこんな顔なんだと思う反面、私そんな間抜けなこと言ったかな、間抜けな顔してるかなと少しばかり心配になる。
「そ、そういうアベンチュリンさんは、どうして?」
「僕は…そうだな。ここの近くに賭博場があるんだが、そこから来た」
「あ、友だちから聞いたんですけど、あなたギャンブラーって…」
「なら話が早い。そこでギャンブルをしていたんだが、僕に負けた客が怒ってしまってね。それでここまで避難してきたのさ」
「じゃあ私とほとんど変わらないですね」
こう言うと、彼はまた笑った。あれ、私ってもしかして間抜けだったりするのかな…?

そこから少しばかり、私達は会話をしていた。
「にしても、まさか君と再会するとはね。僕と君の出会いは、もしかしたら運命かもしれない」
「運命…」
そんな恋愛ドラマみたいな話があるのかな、なんて思っていた。
そしたら、走る足音が聞こえた。
「アレヴァー!ごめん、飲み物買えるとこ、結構遠くて…予想外、だった、よ…?」
その足音の正体は、飲み物を買って戻ってきたシャーレだった。彼女は私と彼を見て、瞳孔を大きくさせた。
「え……」
「あ……」
「ん?」
一瞬の沈黙。そして彼女の叫声。
[大文字]「キャー!!」[/大文字]

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作者メッセージ

登場人物
アベンチュリン
シャーレ
アレヴァーナ

2024/05/05 14:32

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
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