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この小説はオリ主やオリ主と関係を持っているオリキャラが登場します。苦手な方はお気をつけください!

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ギャンブラー、あなたに賭けます。

#64

#64 苦笑

「花火!」
「そうだよー、花火だよ!また会ったね!二人……いや、銀狼ちゃんだけかな?また会ったのは」
その場の空気が凍てつく。急な黒幕と思われる彼女の出現。これには流石に、誰だって困惑してしまう。いや、困惑しない訳がない。
「あんた……!なんでそんな笑ってられるの?」
「んー?だって……。愉悦でしょ?これって!今すごく楽しいよ!私!」
花火は薄気味悪い程の笑みを浮かべていた。銀狼はあまりの恐怖に、思わず後ずさる。後ろに一歩、さらに一歩と。
「あれ?怯えてるのー、銀狼ちゃん!そんなに怖がらなくてもいいのにー!」
身をゆらゆらさせながら、けたけたと笑い声を上げる花火。その高笑いの声は反響して、まるでホラー映画のワンシーンのようだった。
「……ふざけないで。シャーレとアレヴァーナにあんな事しておいて。どうせこのカンタレラも、あんたが仕込んだ刺客でしょ!」
銀狼は叫ぶ。しかしその途端、花火は少しばかり顔をしかめた。
「…あー。カンタレラちゃんかぁ」
急に静かになる彼女を見て、シルヴェスターは疑問を抱いた。
「カンタレラとそなたは、何か関係を持っているのか?」
彼がそう尋ねると、花火は少しばつの悪そうな顔をしてから、いつもよりも苦い笑顔で答えた。
「カンタレラちゃんはね……。愉悦の仲間だったんだよ。でも、カンタレラちゃんは、自分から愉悦である事をやめちゃった」

[水平線]
「ごごごごめんなさい……。ほんと、ごめんなさい……!」
私はただ、ひたすらに謝ることしかできなかった。
「…………」
「……怒って、ますか?」
彼は、私がどれだけ謝っても何も言わない。何も言われないというのは、かえって一番心配になってしまうものだ。私は彼の顔を見るために、ゆっくりと、自分の顔が赤くなってるのがバレないように、少しだけ顔を上げた。すると……。
「……え」
彼は私と同じように、顔を赤くさせていた。
「あ、あ。あの、アベンチュリン、さん……?」
私かま次にそう言うと、彼は今度こそ、私の言葉に返事をした。
「…………なんだい?」
彼の声は、今まで聞いたどの声よりも震えていて、照れている様子が声から伝わってくるようだった。
「……いえ、なんでも……」
彼と、離れたくない、もう少しこのままで居たいと、感じてしまったから。少しだけはにかみながら、私は彼から離れようとする事をやめた。
そして、自分が恋をしているという事を、今再確認した。

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作者メッセージ

アベンチュリンが照れてる所が想像つかないんですが、めちゃくちゃ可愛いので書いちゃいました。かわゆいって感じですよね。


そういえばなんですが、アレヴァーナの人形の話、あれ本当に忘れてました……。これは失敬です。絶対次から回収してみせます!


ここまで書いてきて中々今更なのですが、この作品ってオリジナル要素がめっちゃあるなぁって悩んでいます。もはやオリジナル要素と二次創作要素が7:3ぐらいな気がする。本家ゲーム様はとても好きなのですが、なんかこれだと原作リスペクトが無いみたいで嫌ですね……。作った頃はオリジナル要素入れないと二次創作書けなかったっていうだけなので!信じてくださいませ…!


登場人物
アベンチュリン
花火
銀狼
シルヴェスター
アレヴァーナ

2024/10/12 07:46

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
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