- 閲覧前にご確認ください -

この小説はオリ主が登場します。苦手な方はお気をつけください!

文字サイズ変更

ギャンブラー、あなたに賭けます。

#63

#63 混乱

足を踏み外してから数秒ほど経った気がする。やっと私は、今の状況が掴めてきた。
「………」
だが、どうすれば良いのか分からず、言葉も出せず、全く動けない。
靴擦れが痛い、転ばなくて良かった、今彼はどう思っているんだろう。色々な感情が混ざり合って、頭の中が白で塗りたくられているようだ。困惑、緊張、どの言葉にも当てはまらない、強いて言えば虚無に近い感情が、私の脳と心臓をただ揺さぶってきた。
私がこんな風になっている中で、彼が口を開くまでには少しの時間がかかった。
「……えっと…アレヴァーナ……」
彼はなんとも言えない声色で私の名前を呼ぶ。彼も何が起こっているのか分からないのだろう。気持ちを想像するのは、それほど[漢字]難[/漢字][ふりがな]かた[/ふりがな]くなかった。
想像はできたとして、問題はその後だ。私は、どんな返答をすれば良いのか全く分からなかった。というより、理解する事をやめた、という方が正しいか。今は、返事を考える脳のリソースが全く無い。
でも、しなければいけない。とりあえず私は、言葉を振り絞って口に出した。
「…ご、ごめんなさい………」
今はとにかく、謝罪しか出来ない。

[水平線]
「なるほどね…。そんな感じなんだ」
舞台は変わり、銀狼とシルヴェスターが居る廃墟にて。
銀狼は、彼とシャーレの関係を聞いたばかりだった。
「にしてもまさか、シャーレはあんたの事知らないんだね」
「ああ。彼女は我の存在に全く気付いていない」
シルヴェスターは、汚らしく暗い廃墟を、蔑むような目で見渡しながら話を続ける。
「まぁ、気付いてもらう必要も無いがな。このままでも、別に構わない」
「そう」
銀狼は彼の話を聞いた後、カンタレラの方に目を向けた。
「ねぇ…こいつはどうするの?」
気絶したカンタレラ。彼をこのままにしておく訳にも行かないよ、と銀狼はこぼす。
それを聞いたシルヴェスターは、全く興味がなさそうな目でカンタレラを一瞬見た後、冷徹に言葉を吐く。
「放っておけばいいだろ」
銀狼はそれを聞いて、いやいやと否定する。
「そういう訳にも行かないでしょ…」
数回ほど、言葉の押し問答を続ける二人。押し問答と言ったが、雰囲気は先程と比べれば、至って平和なものであった。
「うーん…私運べないよ」
「シャーレの体も既に満身創痍だ。運べないぞ」
どうしようと策を講じ出す二人。
__だが、そんな空気を壊す者は、また現れる。
「はいはーい!花火が運んだげるよー!」

※ダブルクリック(2回タップ)してください

作者メッセージ

そろそろ二人の恋が進展しそう…。書いてる私も「え?そろそろかな!うわー!楽しみだ!」となっています。展開を決めるのは私なんですがね。


足を踏み外して急に人の胸の中にって、現実でしたらどうなるんでしょうね。相手の反応とかを抜きにして。相手は胸めっちゃ痛くなりそうですね。人の頭部って結構固いですし。それが急に来るんですから、激痛が走るぐらいはしそう。


ところで、私が「シャーレとシルヴェスターの関係はまだ決めてない」って言ったらみなさんどう思います?まだ決めていないんですよ…。早くしなければ。


登場人物
アベンチュリン
花火
銀狼
シルヴェスター
アレヴァーナ

2024/09/08 17:30

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
続きを執筆
小説を編集
/ 63

この小説はコメントオフに設定されています

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL