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この小説はオリ主やオリ主と関係を持っているオリキャラが登場します。苦手な方はお気をつけください!

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ギャンブラー、あなたに賭けます。

#60

#60 白光

__アベンチュリンとアレヴァーナが逃げ出していた時、廃墟にて。
カンタレラと銀狼は戦って__いなかった。
「シャーレ…」
「……」
シャーレは、横たわっているカンタレラの前に立ち、彼を見下すような姿勢をしていた。銀狼は、シャーレの後ろで無気力に座っている。
「あんた……!」

[水平線]
銀狼とカンタレラの戦いは、数分前まで、拮抗状態を続けていた。
互角、この言葉がふさわしい戦い。両者は徐々に限界を迎えていた。
そして、そんな状況を変えたのは__シャーレだった。
なぜ彼女が状況を変えたのか、理由は数分前に遡る。
「くっ…」
「そろそろ…降参か…?」
数分前まで、シャーレはずっと前と変わらず、部屋の隅に横たわって戦いを見ていた。残酷な火花が散ってゆく。
「……動けっ…」
シャーレは、力の抜けた体で床を這おうとした。だが、毒のせいで上手く動けはしない。
早く終わってほしい、彼女がそう願っていた__その時。
銀狼の右腕に、大きな大きな傷がついた。
その切り傷が、彼女のつぶらな瞳に入る。
「……!」
その瞬間、元々巨大な宝石のようだった彼女の瞳が、さらに大きく開く。開かれたその目の持ち主は、小さく「え」と声を漏らした。
「くっ……!」
「え…」
銀狼は、傷を負ったせいで、一旦攻撃をやめ、後退りをする。そしてカンタレラも、なぜか攻撃をやめてしまった。
一瞬で冷たくなった空気を切り裂いたのは、シャーレだった。
「カンタレラ……!」
恨みのこもったその一言は、空虚な部屋にて激しく響く。
そして次の瞬間。カンタレラの目に写ったのは__光だった。
一面の光。陽光が差し込むのみで、暗かったその部屋を照らす、白色の光。
そう、その光は、シャーレから発されたものだった__。

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作者メッセージ

ギリギリ…。次回で詳しく書きます。


登場人物
銀狼
カンタレラ
シャーレ

2024/06/30 23:59

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
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