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この小説はオリ主やオリ主と関係を持っているオリキャラが登場します。苦手な方はお気をつけください!

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ギャンブラー、あなたに賭けます。

#6

#06 観光

「ごちそうさまー、このお店どうだった?」
私はシャーレの奢りで、高級な料理店で食事をした。
やはりピノコニーというべきか、頬が落ちるような美味しさの料理ばかりだった。シャーレはこんなに素晴らしいところで、毎日生活しているのか。しかも可愛いって…。
「すごく美味しかったよ!こんなに美味しいお店、よく知ってるね?」
「お祝い事があったときは、親とよくここに来るの!あんたが親から開放されてここに来たって、お祝いしなきゃでしょ?」
シャーレは、私の家庭事情をよく知っている。私から話したことがあるのだ。
私の家は少しだけ闇があって、シャーレはそれを理解してくれている。私は、シャーレのそういう[漢字]寛大[/漢字][ふりがな]かんだい[/ふりがな]な性格が大
好きなのだ。
「さて、ご飯も食べたことだし、ピノコニー観光でもする?まだホテルに戻る時間でもないし!」
時刻は今、午後8時20分。まぁ確かに、戻る時間ではないし、戻ったとして暇なだけだろう。
パソコンを眺めるだけなら、観光をめいっぱい楽しみたい気持ちはある。
「うん、そうだね!観光案内よろしく!」
「任せて!じゃあ行くよ!」
楽しみたい気持ちもあるが、私にはもう一つの気持ちがあった。
あの人に、また会えるかもしれないから。

[水平線]
「うわぁ…!どこもここもすごく豪華…!」
「そう?アレヴァーは感動屋さんだねー」
シャーレは毎日ここを通るから分からないのだろうが、私のような一般市民からしたらここはまさに楽園に見える。
どこに視線をやっても、[漢字]豪華絢爛[/漢字][ふりがな]ごうかけんらん[/ふりがな]な世界が映り込む。私は今日のうちだけで、何回「ここは夢の楽園だ」と思っただろうか。明日は世界がきらびやかすぎて、気絶でもするんだろうか。
「あ、あの人…アレヴァー、ちょっと隠れといた方がいいよ」
シャーレが突然、女性を指さしていった。その指の先にいたのは、[漢字]和洋折衷[/漢字][ふりがな]わようせっちゅう[/ふりがな]の服を着た、頭に仮面をつけた可愛らしい女の子だった。
「ん?なんで?あんな可愛くてきれいな女の子なのに?」
「見た目は良くても、かなり危ない人なの。あの人は」
そう言うとシャーレは、私の手を引いてできる限り、女性から離れようとした。
「え、あの子…ずっとこっち見てくる。いつもはこっちに興味もないのに!」
たしかに、彼女はずっと私達__私__のことを見つめてくる。その目はどこか、輝いているようだった。
「もう…!離れるよ、走れアレヴァー!」
「うわ、待ってよ…ねぇ、ちょっとー!」

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作者メッセージ

登場人物
花火(セリフなし、描写のみ)
シャーレ
アレヴァーナ

2024/05/05 12:20

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
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