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この小説はオリ主やオリ主と関係を持っているオリキャラが登場します。苦手な方はお気をつけください!

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ギャンブラー、あなたに賭けます。

#59

#59 拗人

「__あの、もう大丈夫です。自分で歩けますので…」
「もういいのかい?」
実際の私は、あまり無事とは言えない状態だ。
だがとりあえず、今はこの近距離での行動をやめたい。あと少し続ければ、どうにかなってしまいそうだ。
「大丈夫ですので。一人で歩けますよ…」
「…………」
彼が、少しだけふてくされているような気がする。多分、というか絶対、私のせいだと思う。何か、彼の気に食わない事でもしてしまっただろうか。
「あの…?」
「…」
とりあえず、放してはもらえた。だが、彼の機嫌は変わらないまま。ご機嫌は斜めの状態だ。
「えっと……」
「…なんだい」
今度は、彼が私の方を向かなくなってしまった。すごく困ってしまう状況になってしまった。
彼の機嫌を直す方法を、数秒ほど考えてみるが、何も思いつかない。理由は、彼がすねている理由が分からないから、というのも大きかったが、私の体調自体がまだ優れていないので、考える余裕もそこまで無い、というのもあった。
「ど、どうしたんですか……?なんか、すねてる?ように見えて…」
「別に。何もないよ」
こちらをチラッと見て、彼はまた、視線をあちら側に向けた。原因が全くといって分からない。心当たりも、私にはない。
「えっと、機嫌を損ねるような事、何かしましたかね……?」
「してないよ」
彼は、ため息こそ吐かないが、本心ではたくさん吐いているんだろうな、と思う。後ろを向いているものの、ムスッとしているのが雰囲気で感じられる。
__これを他の人がやっていたら、私はこの時点で、少し怒っていただろう。言いたいことがあるのなら、はっきり言えと。
だけど不思議に、彼に対しては「怒り」ではなく「心配」やらの感情があった。怒る気持ちが、微塵も生まれないのだ。
「…何かしちゃいましたか?だったら、謝りますよ…」
「謝罪なんていらないよ」
彼の声が、心なしか冷たく感じた。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

ついに、NOVEL CAKEにいいねボタンが現れましたね。色々な小説を見てきたのですが、早速10いいねを超えてる小説なんかもたくさんあって、もうびっくりしてしまいました。早くない?
そして私ですが、早速好きなオリジナル小説にいいねを押してきました。…あ、自分のじゃないですよ?登録版にある、他の人の小説ですからね。


登場人物
アベンチュリン
アレヴァーナ

2024/06/28 23:52

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
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