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この小説はオリ主やオリ主と関係を持っているオリキャラが登場します。苦手な方はお気をつけください!

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ギャンブラー、あなたに賭けます。

#55

#55 迎来

「……?」
花火の耳打ちに、アベンチュリンは困惑して後ろを向いた。だが、そこには既に、彼女は存在していなかった。
「どうしたの」
「いや……。なんでもないよ」
少し眉をしかめながらも、彼はまるで、何もなかった事にした。

[水平線]
「はぁ…。スマホは充電100の状態で渡してよ」
「全くだねー」
私は今、シャーレとスマホについて話していた。といっても、内容といえば「どうして急にスマホなんか」と「スマホの充電がない」というものだった。
「うーん…」
なぜ渡してきたのか、今一度理由を考えてみる。だけど、その理由は一向に思い浮かばなかった。カンタレラのやる事は、いつも謎だ。
「…そういえば、今何時だろ」
丁度手に持っているスマホで確認してみると、時刻は午後4時、夕方だった。確かに、外の方から、きらきらと夕焼け特有の光が差し込む。ずっと暗いところに居るので、光を見るだけで目が細めてしまった。
「もうこんな時間だったんだ…」
ここに初めて来たのは、おおよそ22時だった。ということは、半日ぐらいは経ってることになるのか。
「なーんか、あっけないなぁ」
突然、シャーレがそう呟く。そう思う気持ちは、私も同じだった。
「早く出られないかな。お腹すいたよ」
「これでご飯でも頼む?」
「えー、一回やってみる?」
悪ふざけも思いついて、言い合い笑い合っていたところ。
そんなところに、二人__三人ほどの、足音が聞こえた。
「えっ、誰…?」
また花火でも来たのかと思ったのか、シャーレが頭を抱えている。私も、頭を抱えるまでは至らないが、なんだか不安に思う。一体誰が来たんだろうか。警察なら良いだろうか。
「…誰!」
「ちょっとアレ__リベルタ…!」
一回、勇気を出して、誰なのか尋ねてみる。シャーレは私を止めたけど、どうせ今ご対面するのだから、後か先かの違いがあるだけだ。
そして、そこに居たのは__私が想像していた人物とは、真逆の人たちだった。
「…アレヴァーナ?」
「シャーレ?」
そこには__見覚えのある、彼彼女の声が響いた。

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作者メッセージ

登場人物
アベンチュリン
銀狼
シャーレ
アレヴァーナ

2024/06/18 23:28

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
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