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この小説はオリ主やオリ主と関係を持っているオリキャラが登場します。苦手な方はお気をつけください!

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ギャンブラー、あなたに賭けます。

#54

#54 対峙

__アレヴァーナがスマホを渡され、カンタレラが悩んでいたその頃。
アレヴァーナとシャーレの元まで走っていた、アベンチュリンと銀狼は、一人の少女と対峙していた。
「あれれー、[漢字]孔雀[/漢字][ふりがな]くじゃく[/ふりがな]ちゃんじゃん?どうして居るのー?奇遇だね!」
「君こそ、どうしてこんな場所に?」
先に花火と言葉を交わしたのは、アベンチュリンだった。彼はいつもどおり、口は笑っていたが、目は全く笑っていなかった。鋭い目つきで花火を刺す。
そして銀狼も、じっと花火を睨んでいた。
「…二人ともさー、そんな目で花火を見ないでよ?見られる側も困っちゃうんだよね!」
彼らの雰囲気に、花火は思わずそう喋った。
__ここに、緊迫した雰囲気が立ち込める。
「……ねぇ、二人とも」
そんな雰囲気に合わせるかのように、少し悲しそうな顔で、花火は問う。
「…何、なにか話したいことでもあるの」
「うん…」
「なんだい?」
「__アレヴァーナちゃんのこと」
しっとりとしていた場の雰囲気は一変した。花火は一気に、狂気的な笑みを浮かべ、二人は睨みをきつくする。
「アレヴァーナ…。一体何をするつもり!」
「えー?何かするつもりはないよー?ただ…」
花火は、自身の口元に人差し指をそっと当てて、二人にこう言った。
「君たちが余計な事すれば、アレヴァーナちゃんが危ないってだけ!…あ、シャーレちゃんもかな?」
わざとらしく、動作を大きくして話す彼女を、二人はただ黙って見つめていた。
「…ま、二人はあの子達を迎えに来たんでしょ?いいよ。ただまぁ…、変なことはしないでね」
最後に、捨てゼリフを吐き、花火はその場を立ち去る。
アベンチュリンの横を通り過ぎる時、彼女は彼にこう耳打ちした。
「__邪魔はしないでね」

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作者メッセージ

主人公が登場しない回です。


登場人物
アベンチュリン
花火
銀狼

2024/06/17 22:42

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
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