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この小説はオリ主やオリ主と関係を持っているオリキャラが登場します。苦手な方はお気をつけください!

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ギャンブラー、あなたに賭けます。

#53

#53 煩悶

「ふーん…。どんな感じだった。どんな事を言っていた?」
いつもの、少し怒ったようなテンションに戻り、カンタレラは問う。
「…どんな事、ですか。そうですね。あまり、重要なことなどは言っておりませんでした。まるで、様子を見に来ただけかのような…」
「なるほどなぁ…」
カンタレラにはぁ、とため息を吐かれた。彼はまるで、おもちゃに飽きてしまった子供のように、またその場を離れようとする。
だけど。
「……あ、そうだ」
「どうされましたか」
「これ、お前にやるよ」
そう言って、彼が私に向かって乱暴に投げたもの。少し遠い距離で、必死に腕を伸ばし掴むと、馴染みある感覚がした。
そこにあるのは、私のスマートフォンだった。
「え…、良いのですか?」
「良い悪いじゃなくてよ…、必要なくなったんだ」
「必要な時があったんですね」
「るっせぇ、殴るぞ」
彼はそれだけ言い残し「じゃあ俺は上の階行っとくから」と消えていった。上の階で何をするのやら。
「まぁいいけど…。あれ、これ充電7%しかないじゃん」

[水平線]
「…はぁ」
廃墟の3階にある、一つの部屋。カンタレラはその部屋の中で、頭を抱えていた。
ここは、彼が数週間前に改装を施した部屋で、廃墟を全体的に見れば、違和感があるほど小ざっぱりとした場所だ。
部屋の隅の方にある、小さな椅子に座って、彼は頭を抱える。
「はぁ…」
彼の悩みは、アレヴァーナ__リベルタ__とシャーレの二人の事。
そして、花火の事だった。
「……花火……」
少女の名前を言えば、カンタレラは目を細め、顔を歪ませる。
ゆっくりとまばたきをした後、カンタレラは呟く。
「…俺は……」

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作者メッセージ

登場人物
カンタレラ
アレヴァーナ

2024/06/16 23:24

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
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