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この小説はオリ主やオリ主と関係を持っているオリキャラが登場します。苦手な方はお気をつけください!

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ギャンブラー、あなたに賭けます。

#52

#52 関係

__カンタレラの言葉を聞いた瞬間、私は大きく目を見開いた。とにかく色んな思いが渦巻いたが、とりあえず、今浮かんだ感情たちを一言で表すならば、それは「疑問」だった。
どうして、カンタレラが花火を知っているのだろう。どうして、カンタレラは少し起こっている様子なのだろう。二人は、一体どんな関係なのだろう。そんな思いが、湧いては流れていった。
「ええっと……、知りません」
「その様子はなにか知ってんだろ」
一回誤魔化してみたものの、彼にはお見通しだった。
「くだらねぇ嘘とか、絶対につくんじゃねぇぞ…?」
カンタレラの鋭い眼光が、私に釘を差すようだった。
「おいお前、お前は知らねぇのか」
「私は……。その時は寝てました。来たかどうか、分かりません」
シャーレはうまく誤魔化していた。そうか、私もこう言えばよかったな。
「よし、じゃあ知ってるのはお前だけだな?」
めんどくさい事になった。何か言い訳をしたいところだが、この状況ではまぁまぁ難しいだろう。ここはもう、素直に言うべきか?
…あぁいや、その前に。
「…あの、一つよろしいでしょうか」
「あ?なんだよ」
「あなたと……、花火という人は、一体どのような関係が?」
聞いた次の瞬間。
頬に強い衝撃が走る。右目の端は、星が舞っているみたいにチカチカした。
簡単に言えば、私はカンタレラに右頬を殴られた。あまりにもいきなりの事だったので、殴られるのは慣れているといえど、困惑する。
「え……?」
「それを、聞くんじゃねぇ」
__あぁ。
今この瞬間、私は初めてカンタレラの顔を見た。後ろから差し込む光で、たまたま見えた。
紫色の目、かなりのツリ目に、黒髪でセンターパートのショート。数個ほどピアスを付けていて、帽子を被っている。
そんな彼は、すごく悲しそうな顔をしていた。
声色も、いつもの怒ってるような声に増して、随分と静かなものだった。
ああ、なにか事情があるのだろう。これ以上、聞いてやる訳にはいかないな。
「…はい」
「……そんで?あいつは来たか?」
もうここまで来たら、とりあえず素直に言ってしまおうか。
「はい、来ました」

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

昨日二話連続投稿できなかった…。すみません。


カンタレラの見た目はブートヒルにめっちゃ影響されています。そもそも、カンタレラが登場した理由の話になっちゃうのですが、ストーリーに行き詰まっていたのと、ブートヒルみたいなかっこいい男を出したかったんですよね。ただの欲望です。


登場人物
カンタレラ
シャーレ
アレヴァーナ

2024/06/15 22:26

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
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