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この小説はオリ主やオリ主と関係を持っているオリキャラが登場します。苦手な方はお気をつけください!

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ギャンブラー、あなたに賭けます。

#48

#48 偶然

「はぁ…。背中が…。あぁでも、動けない」
「分かるよ。動けないよね」
シャーレと会話をしているときだけは、心にある怖さを、忘れることができた。完全にというわけではなかったが、怖さがとても薄くなるのを感じていた。
だけど、そんな時間がいつまでも続くわけではなくて。時間が経てば、カンタレラがやってきた。
「おう…。逃げ出してはいねぇみてぇだな」
「はい、逃げ出すことなどいたしません」
こういう犯人とかの前では、従順なふりをしておくのが良い。下手に反抗すれば、私が天へと旅立つだけだ。
「…おい、リベルタ」
「はい」
「お前…、本当にリベルタか__?」

[水平線]
「アレヴァーナ、あの子どこにいんだか…」
アレヴァーナがリベルタを演じている時、銀狼は走っていた。シャーレと彼女がいるはずの廃墟へと、駆けていたのだ。
だが、その時。
「おっと、すんません…」
「失礼」
f彼女が、ある一人の男とぶつかった。
「…ん?あれ、あんたもしかして…。アレヴァーナと話してた人?」
「えっ。もしかして君、アレヴァーナと同じ個室にいた?」
これは、ちょっとした偶然だった。必然と呼ばれても差し支えない、神が生み出した偶然だった。
「名前はアベンチュリン、だっけ?」
「ああ、君は…銀狼?」
「うん」
偶然出会ってしまった二人は、一人の少女を頭に浮かべていた。その少女が、また、怪しいやつに監禁されているとは分からずに。
「あ、そうだ!実はさ、色々あってアレヴァーナと電話してたんだけど…、アレヴァーナと繋がらなくなったの。あんたも来る?」
「……アレヴァーナが?」
「そう…。最後、誰かに襲われた…毒を打たれて、苦しんでるみたいな、そんな声が聞こえたの」
「そ、そうなのかい…?」
「ねぇ、アベンチュリン。今やるべき会社の仕事はある?」
「ないね」
「じゃあ来て。アレヴァーナのためにも」
「ああ、もちろん」
こうして二人は、彼女のもとへ向かう事となった。

[水平線]
__アレヴァーナ。彼女はもう、ただの少女には戻れない。
いや、元々「ただの少女」ではなかったのかもしれない。
彼女はすでに__狂っていた。心の何処かで、狂っていたのだ。

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作者メッセージ

最後に書くこと思いつかなかったとか…、そんなんじゃないんですからね?


登場人物
アベンチュリン
銀狼
カンタレラ
シャーレ
アレヴァーナ

2024/06/11 23:39

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
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