ギャンブラー、あなたに賭けます。
「あー、あー…。聞こえる?」
「はい。聞こえます」
「よし良かった。じゃあ、シャーレを救出する方法を考えよう」
今、私と銀狼さんは、ボイスチャットをつなぎ、シャーレを見つけ出し、そして救う方法を考えている。
「とりあえず、電話の発信地を調べる」
「どうやって?」
「そりゃもう…ねぇ」
銀狼さんの顔は見えないが、悪い笑みをしている事は分かった。
「なる、ほど…」
私はとりあえず、なるほどで誤魔化し、流した。
「じゃあ、とりあえずやっちゃうね。その間、アレヴァーナは…、救出方法考えたりしてて」
「はい!」
[水平線]
それから、少しぐらいの時間が経った。
「これか…。よし、発信地が分かったよ」
「え、もうですか?早っ…」
さすが銀狼さん。やばいハッカ…、すごい人なんだな。ものの数分で、そこまで突き止められるなんて。
「今から向かう?」
「はい、行きます」
場所が分かれば、あとは簡単。やる事といえば、電話の発信場所まで行くだけだ。
「じゃあ、もう外出ます」
「早くない?」
「ボイスチャットじゃなくて電話に変えていいですか?」
「いや早いな。まぁいいけど。電話にしてもさ」
「じゃあ行きますね」
正直なところ、私は早く…シャーレに会いたかった。
シャーレは、最近リアルで会ったばかりだけれど、とても大切な人で。誰にも言わないし、言うつもりもないが、内心本当に心配であり、気が気でなかった。
「さて、それじゃあ行きます!」
一回ボイスチャットを切り、銀狼さんと電話に切り替え、私は外に出た。シャーレを見つけるために。
[水平線]
「発信地は………………ね」
「なるほど」
走りながら場所を聞く。方向音痴だが、銀狼さんに「そこを右」「そっちじゃない」などの指示を言ってもらったため、迷いはしなかった。多少方向を間違えて、手間が増えたぐらいだ。まぁ、失踪人を探す時に時間が増えたら、それは大問題ではあるが。
そうこうして、一時間弱ほど経った時。ついに、発信場所まで着いた。
そこは、ピノコニーの煌びやかな雰囲気とは対象的な、廃墟のような場所であった。なんだここは。スラムか?
「ここかな…?」
「うん、合ってるよ」
「じゃあこのホテルの中に?なんでシャーレが?というか、今いるの?寒いから早くしたい…」
「とりあえず、中見てみたら?」
「うん、そうします…」
薄暗いので、なんだかとても怖い。廃墟というのも、怖さを引き立てている。
「怖い…」
小言を言いながらも、私は廃墟を突き進んでいた。
だけど、その時__。
「はい。聞こえます」
「よし良かった。じゃあ、シャーレを救出する方法を考えよう」
今、私と銀狼さんは、ボイスチャットをつなぎ、シャーレを見つけ出し、そして救う方法を考えている。
「とりあえず、電話の発信地を調べる」
「どうやって?」
「そりゃもう…ねぇ」
銀狼さんの顔は見えないが、悪い笑みをしている事は分かった。
「なる、ほど…」
私はとりあえず、なるほどで誤魔化し、流した。
「じゃあ、とりあえずやっちゃうね。その間、アレヴァーナは…、救出方法考えたりしてて」
「はい!」
[水平線]
それから、少しぐらいの時間が経った。
「これか…。よし、発信地が分かったよ」
「え、もうですか?早っ…」
さすが銀狼さん。やばいハッカ…、すごい人なんだな。ものの数分で、そこまで突き止められるなんて。
「今から向かう?」
「はい、行きます」
場所が分かれば、あとは簡単。やる事といえば、電話の発信場所まで行くだけだ。
「じゃあ、もう外出ます」
「早くない?」
「ボイスチャットじゃなくて電話に変えていいですか?」
「いや早いな。まぁいいけど。電話にしてもさ」
「じゃあ行きますね」
正直なところ、私は早く…シャーレに会いたかった。
シャーレは、最近リアルで会ったばかりだけれど、とても大切な人で。誰にも言わないし、言うつもりもないが、内心本当に心配であり、気が気でなかった。
「さて、それじゃあ行きます!」
一回ボイスチャットを切り、銀狼さんと電話に切り替え、私は外に出た。シャーレを見つけるために。
[水平線]
「発信地は………………ね」
「なるほど」
走りながら場所を聞く。方向音痴だが、銀狼さんに「そこを右」「そっちじゃない」などの指示を言ってもらったため、迷いはしなかった。多少方向を間違えて、手間が増えたぐらいだ。まぁ、失踪人を探す時に時間が増えたら、それは大問題ではあるが。
そうこうして、一時間弱ほど経った時。ついに、発信場所まで着いた。
そこは、ピノコニーの煌びやかな雰囲気とは対象的な、廃墟のような場所であった。なんだここは。スラムか?
「ここかな…?」
「うん、合ってるよ」
「じゃあこのホテルの中に?なんでシャーレが?というか、今いるの?寒いから早くしたい…」
「とりあえず、中見てみたら?」
「うん、そうします…」
薄暗いので、なんだかとても怖い。廃墟というのも、怖さを引き立てている。
「怖い…」
小言を言いながらも、私は廃墟を突き進んでいた。
だけど、その時__。
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