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この小説はオリ主やオリ主と関係を持っているオリキャラが登場します。苦手な方はお気をつけください!

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ギャンブラー、あなたに賭けます。

#43

#43 捜索

「あー、あー…。聞こえる?」
「はい。聞こえます」
「よし良かった。じゃあ、シャーレを救出する方法を考えよう」
今、私と銀狼さんは、ボイスチャットをつなぎ、シャーレを見つけ出し、そして救う方法を考えている。
「とりあえず、電話の発信地を調べる」
「どうやって?」
「そりゃもう…ねぇ」
銀狼さんの顔は見えないが、悪い笑みをしている事は分かった。
「なる、ほど…」
私はとりあえず、なるほどで誤魔化し、流した。
「じゃあ、とりあえずやっちゃうね。その間、アレヴァーナは…、救出方法考えたりしてて」
「はい!」

[水平線]
それから、少しぐらいの時間が経った。
「これか…。よし、発信地が分かったよ」
「え、もうですか?早っ…」
さすが銀狼さん。やばいハッカ…、すごい人なんだな。ものの数分で、そこまで突き止められるなんて。
「今から向かう?」
「はい、行きます」
場所が分かれば、あとは簡単。やる事といえば、電話の発信場所まで行くだけだ。
「じゃあ、もう外出ます」
「早くない?」
「ボイスチャットじゃなくて電話に変えていいですか?」
「いや早いな。まぁいいけど。電話にしてもさ」
「じゃあ行きますね」
正直なところ、私は早く…シャーレに会いたかった。
シャーレは、最近リアルで会ったばかりだけれど、とても大切な人で。誰にも言わないし、言うつもりもないが、内心本当に心配であり、気が気でなかった。
「さて、それじゃあ行きます!」
一回ボイスチャットを切り、銀狼さんと電話に切り替え、私は外に出た。シャーレを見つけるために。

[水平線]
「発信地は………………ね」
「なるほど」
走りながら場所を聞く。方向音痴だが、銀狼さんに「そこを右」「そっちじゃない」などの指示を言ってもらったため、迷いはしなかった。多少方向を間違えて、手間が増えたぐらいだ。まぁ、失踪人を探す時に時間が増えたら、それは大問題ではあるが。
そうこうして、一時間弱ほど経った時。ついに、発信場所まで着いた。
そこは、ピノコニーの煌びやかな雰囲気とは対象的な、廃墟のような場所であった。なんだここは。スラムか?
「ここかな…?」
「うん、合ってるよ」
「じゃあこのホテルの中に?なんでシャーレが?というか、今いるの?寒いから早くしたい…」
「とりあえず、中見てみたら?」
「うん、そうします…」
薄暗いので、なんだかとても怖い。廃墟というのも、怖さを引き立てている。
「怖い…」
小言を言いながらも、私は廃墟を突き進んでいた。
だけど、その時__。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

「………………」は、発信場所を言っています。沈黙なわけではありません。


登場人物
銀狼
アレヴァーナ

2024/06/06 23:35

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
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