ギャンブラー、あなたに賭けます。
それから私は、アベンチュリンさんと、こまごまと連絡を取り合っていた。
彼からの返信は、別に素っ気ないこともなかった。あれから話していると、普通に楽しいものだった。
「ふふ、面白い話するなぁ…」
メールを見て笑う事も、よくあった。話が面白くて笑うだけでなく、好きで好きでたまらなくて笑うこともあった。むしろ、そっちの笑いの方が、多いような気もする。
メールを楽しんでいた時。
「あれ、電話じゃん…、シャーレから?なんでだろう…」
その着信は、シャーレからのものだった。
「電話があまり好き」と、前に言っていた彼女が、どうして急に電話なんかしてきたのだろうか。もしかして、またあの花火が?
不思議に思いながら、とりあえず電話に出てみる。なに、仮にあの女だったとしても、すぐに電話を切って、どこか遠くに逃げてしまえばいいのだ。シャーレのオフィスなんかは、警備も万全だし。電話番号なんかは、スマホを買い替えてしまえばいい。
一応の安全策を頭の片隅ぐらいに置きながら、私は電話に出た。
「はーい。シャーレ、どうしたの?」
開口一番の勢いで、なんの用かと問いかける。
「…ヴァー……て…」
「なんて?聞こえない!電波悪いの?」
「アレ……たす………ねぇ!」
シャーレの電話は、すごく電波が悪いのか、音声が途切れ途切れだった。何を言っているのか、全く分からない。
「……たすっ……けて!」
「え?」
彼女の声がはっきり聞こえた時、この電話は途切れた。
「…シャーレ…?」
間違いなく、間違いなく。彼女が最後に放った言葉は…。
「助けてって…どういう、こと?」
彼からの返信は、別に素っ気ないこともなかった。あれから話していると、普通に楽しいものだった。
「ふふ、面白い話するなぁ…」
メールを見て笑う事も、よくあった。話が面白くて笑うだけでなく、好きで好きでたまらなくて笑うこともあった。むしろ、そっちの笑いの方が、多いような気もする。
メールを楽しんでいた時。
「あれ、電話じゃん…、シャーレから?なんでだろう…」
その着信は、シャーレからのものだった。
「電話があまり好き」と、前に言っていた彼女が、どうして急に電話なんかしてきたのだろうか。もしかして、またあの花火が?
不思議に思いながら、とりあえず電話に出てみる。なに、仮にあの女だったとしても、すぐに電話を切って、どこか遠くに逃げてしまえばいいのだ。シャーレのオフィスなんかは、警備も万全だし。電話番号なんかは、スマホを買い替えてしまえばいい。
一応の安全策を頭の片隅ぐらいに置きながら、私は電話に出た。
「はーい。シャーレ、どうしたの?」
開口一番の勢いで、なんの用かと問いかける。
「…ヴァー……て…」
「なんて?聞こえない!電波悪いの?」
「アレ……たす………ねぇ!」
シャーレの電話は、すごく電波が悪いのか、音声が途切れ途切れだった。何を言っているのか、全く分からない。
「……たすっ……けて!」
「え?」
彼女の声がはっきり聞こえた時、この電話は途切れた。
「…シャーレ…?」
間違いなく、間違いなく。彼女が最後に放った言葉は…。
「助けてって…どういう、こと?」
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