- 閲覧前にご確認ください -

この小説はオリ主やオリ主と関係を持っているオリキャラが登場します。苦手な方はお気をつけください!

文字サイズ変更

ギャンブラー、あなたに賭けます。

#39

#39 乙女

『アベンチュリンさんこんにちは。さっきはありがとうございました!』
「うーん……なんか?」
文を書いては、消す。今私は、ただそれを繰り返している。
メールを送る寸前まで行くはいいものの、果たしてこれでいいのか?と感じる。
いや、これでいいのかというか、送れる文章になっている気がしないのだ。
文章作りは得意な方だし、この文が間違っているとも思わない。
ただ、なんか素っ気なく見えるとか、こんなんじゃ伝わらないんじゃないかとか、そんな事を考えてしまう。
これが恋愛、と呼ばれるものなんだろうか、こういうのが、乙女のする事なのだろうか、と考えてしまうと、もうメールを送る事なんてできなかった。
「あぁー!送れない…」
謎の声を出して、ソファに思いっきりうずくまった。
「うぅ……、なんか恥ずかしい…。なんて事ないのに…」
そう、なんて事ないっていうのは、普通に理解していることだ。別に、ただ感謝を伝えるだけじゃないか、と。
ただ、好きな人へのイメージは、できるだけ良いものにしたいでしょう?
「はぁ…。よし、次考えた文で送ろう…!絶対に!」
私は、とにかくそう決めて、文を考えた。
「……」
考えた。
「………」
考えた。
「…………あぁー!!」
嘘だ、やっぱり考えられない。
何送ろう、と迷ってしまえば、もうメールなんて送れたものじゃない。
「はぁ…。もういいや、このまま送っちゃえ」
結局、私はさっきの
『アベンチュリンさんこんにちは。さっきはありがとうございました!』
の文章を、そのまま送ることにした。これ以外に、言葉が思いつく事はなかった。

[水平線]
「……アレヴァーナちゃん…」
__アレヴァーナがメールを送る時、仮面の少女は考えていた。
銀狼と戦闘した時、彼女は負けたように見えた。実際、銀狼が彼女の懐から、シャーレとアレヴァーナのスマートフォンを取れるぐらいには、無防備な状態になっていた。
だが、彼女は「演技」をしていただけに過ぎない。本当は、実力を出せば勝てるぐらいには、力は残っていたのだ。
ならば、なぜ彼女は負けたふりをしていたのか。
それは、そちらの方が「都合が良かった」というだけだ。
一旦負けて、その後取り返せば、誰にも邪魔されない。
彼女__花火は、諦めたわけではない。むしろ、炎を燃やしていたのだ。
「くくく……アレヴァーナちゃん…。
あの子は、絶対__」

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

登場人物
花火
アレヴァーナ

2024/06/02 21:53

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
続きを執筆
小説を編集
/ 64

この小説はコメントオフに設定されています

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL