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この小説はオリ主やオリ主と関係を持っているオリキャラが登場します。苦手な方はお気をつけください!

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ギャンブラー、あなたに賭けます。

#37

#37 一緒

「やっぱり…?」
「聡明な子かな。あと、情熱的?」
「……なるほど…?」
なんだろう、意外にあっさりとしている答えで、思わず拍子抜けしてしまった。この人のことだから、もうちょっととんでもないタイプを上げるかと思ったが。
「それだけ、なんですか…?」
「うん、それだけ」
「な、なるほど…」
なんだか、寂しいような気さえしてくる。
聡明で情熱的なんて、私には当てはまらない。いくら勉強しても、親からはバカだの劣等だの言われ続けてきたし、私はどちらかというと大人しいだろう。
このままじゃダメなのかも、どうにかするか、諦めるのか…。
「君は?」
「え?」
「君の好きなタイプ」
私がネガティブに染まりつつあると、私に彼が、そう訪ねた。どうしよう、普通の恋愛を知らないので、好きなタイプなんて分からない。
「え…うーん…?」
どう答えるべきか悩んだが、ここはとりあえず、それっぽい回答で誤魔化すとしよう。
「なん、でしょう…。優しい人ですかね」
すごくありきたりな回答だが、私はこれしか知らない。分からなかった。これ以外と言われると、面白い人ぐらいしか言えない。
「優しい人…。意外に普通だね。もうちょっと、とんでもないタイプを出すんじゃないかと思っていたよ」
私のタイプを聞いて、彼は穏やかに笑いながらそう言った。
どうやら、互いに同じことを思っていたようだ。

[水平線]
それから数分後。私達の会話はなんとか続き、仲良く談笑していた。
「ですよね、あれすごく不思議で……」
「すごく分かるよ、どういう原理なんだろうね?」
「うーん…」
そうやって話していると、個室のドアを控えめにノックする音と、聞き覚えのある女性の声が聞こえた。
「あのー、ちょっと良いですかー…?」
「あ、シャーレ?」
「そろそろ帰りません?」
ドア越しに、いきなりシャーレがそう言い出したので、私は少し帰りたくないな、なんて感じた。
「まだ、5分ぐらいしか経ってないよ?」
「いや、銀狼が帰ったのよ。私達もそろそろーって思って。会話の続きはメールでお願いします…」
銀狼さんが帰ったのならば、まぁ仕方ない。私は席を立つ。
「もう帰るのかい?」
彼はそんな風に、少し寂しく思ってるかのように、そう引き止められた。私だって出来るものなら、ずっと一緒にいたい。
「うーん、まぁしょうがないので…では、後でまたメールしますね。では」
そう言って私は、ドアを開けて、シャーレと共に店を出た。お金はすでにシャーレが払っていた。なんて女だ。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

カリスマという作品のキャラクター「猿川慧」の誕生日記念小説「LOUP!!」を投稿しました。よければ、お読みくださいませ。


ちなみに途中にある談笑の内容ですが、私自身でも分かりません。
書いた私自身でも分かりません。


登場人物
アベンチュリン
シャーレ
アレヴァーナ

2024/05/31 23:55

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
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