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この小説はオリ主やオリ主と関係を持っているオリキャラが登場します。苦手な方はお気をつけください!

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二次創作
ギャンブラー、あなたに賭けます。

#35

#35 個室

「あー、うん!まだ、話してる!」
なんというタイミングで話すのか。いいところで話が途切れたなと、怒りよりも残念、と感じた。
「シャーレ、君も居たのかい!久しぶりだね」
アベンチュリンさんは、そんな事を気にも留めないで、シャーレに笑顔で挨拶をしていた。少し嫉妬してしまうが、当たり前の事だと、自分を正常に戻す。
「まだなのかー、そこで話してるのもアレじゃない?こっち来てみたらどうです?」
わざとらしいような手招きをしながら、彼女は言う。
「あぁ、そうしよ__」
「いやいや!流石に個室はどうかなー…!」
彼が喋り切る前に、私はそれを止めた。
理由は単純で、あの個室には銀狼さんとシャーレがいる。私もいる。そしてそこにアベンチュリンさんが来たら、女が三で男が一の、とんでもない空間が生まれてしまう。そのような事態は、何としても避けたかった。
「ダメかい?」
「いやー!ダメってわけじゃないですけど!でもどうかなー…?」
「あー…、はいはい。じゃあアベンチュリンさんの方の個室で、ゆっくり話してきてねー」
そう言って、彼女はすぐ、個室のドアを閉めた。
さっきは変なことを思ったが、私は今、シャーレに感謝しようと決めた__。

[水平線]
「なにか頼むかい?」
「コーヒーで」
「オーケー、僕が払うよ」
「いやいやいや!私が払いますって!」
「……そうかい」
私達は、なんだか上手く会話をしていた。本当の事を言うと、もう今にも顔から湯気が出そうなぐらいには、鼓動が高鳴っていたが。
「そういえば、メールを送れなかった理由は、何だったんだい?」
「あぁ、それはですね。その…、一から話すんですけど__」
私は彼に、花火という少女に誘拐されたこと、そこを今さっき、シャーレとある女性に助けられたこと、今は脱出直後だということを話した。
「おぉ、それは…、大変だったね。送れないのも当然か」
「はい…、スマホが取り上げられちゃっていて」
「なるほど…」
「……」
__室内に、なんでもない雰囲気が漂った。
そしてその時コーヒーが届いて、私、コーヒーをすするしか、する事がなかった。出来ることがなかった。

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作者メッセージ

登場人物
アベンチュリン
シャーレ
アレヴァーナ

2024/05/30 23:33

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
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