ギャンブラー、あなたに賭けます。
「これ、シャーレから届いてね。それで」
銀狼さんがそう言って見せてきたのは、銀狼さん自身のスマートフォンだった。
スマホの画面には、銀狼さんとシャーレのチャット画面が写っている。
『銀狼!助けて、力を借して』
『急に何?どうしたの』
『アレヴァーが居なくなった!多分、誰かに誘拐されてるんだと…。お願い!どうか犯人を捕まえて!』
『めんどくさい』
『めっちゃ楽しいよ』
『じゃあやる。情報教えて』
それは、私にどう反応してほしいのか分からない、微妙なチャットだった。
「えーっと…?」
「私が、こう連絡したわけ」
「なんで銀狼さんに?」
「すごい人って前に聞いたから」
すごい人、ってどういう意味なんだろう。
そういえばさっきも、シャーレは銀狼さんのことを褒めちぎっていた。冗談かと思っていたが、ここまでの銀狼さんの活躍ぶりをみるに、本当にすごい人なのか…?
「えーっと…、銀狼さん。あなたって、何をしてるんでしょうか」
「うーん、言えないけど…。まぁ、世界に関わる仕事だと思っといて」
普通の人に言われたら、この言葉の信憑性なんてなかっただろう。
だが、銀狼さんの言葉には、独特で、特有の重みがあった。信じない事が、あまりできなかった。
「…そうですか」
一回コーヒーを飲んでから、話をしようと思ったら、店のドアが開く音がした。そして、聞き覚えのある声も、聞こえた。
「あ…!」
「ん、どうしたの」
銀狼さんが、頭に疑問符でも浮かんでそうな顔をして、わざとらしそうに首を傾げていた。
「あぁいや、なに、なにも?」
「あ、アベンチュリンさんじゃん!せっかくなら、行ってくれば?」
「いやいや!流石に…」
シャーレは、来た人がアベンチュリンさんだと言うことに、いち早く気づいていた。私は、彼に会いに行こうかと悩んだ。
本当は行きたいが、どうしよう、今行ったらなんか、偶然を装ってる?みたいに思われるかも…!
__あ、そうだ。
「銀狼さん、私のスマホあります?」
「あぁ、これ?」
銀狼さんは懐から、花火さんから取ったであろう私のスマートフォンを差し出した。
「ありがとうございます!」
私はすぐにメールアプリを開き、彼に連絡した。
『アベンチュリンさん、こんにちは。もしかしてなんですけど、今■■■にいます?私もいるんですけど、もし同じだったら、少し顔を合わせませんか?』
早めにメール文を書いて、素早く送信した。返信が来たのは、二分後。
『居るよ。君もここいたんだ、じゃあ会おう』
『はい!じゃあ、入口辺りに』
席を立ちながら、銀狼さんとシャーレに言った。
「じゃあ行ってくるね、すぐ戻れるとは思うから、待ってて」
「オーケー!」
「分かった」
銀狼さんがそう言って見せてきたのは、銀狼さん自身のスマートフォンだった。
スマホの画面には、銀狼さんとシャーレのチャット画面が写っている。
『銀狼!助けて、力を借して』
『急に何?どうしたの』
『アレヴァーが居なくなった!多分、誰かに誘拐されてるんだと…。お願い!どうか犯人を捕まえて!』
『めんどくさい』
『めっちゃ楽しいよ』
『じゃあやる。情報教えて』
それは、私にどう反応してほしいのか分からない、微妙なチャットだった。
「えーっと…?」
「私が、こう連絡したわけ」
「なんで銀狼さんに?」
「すごい人って前に聞いたから」
すごい人、ってどういう意味なんだろう。
そういえばさっきも、シャーレは銀狼さんのことを褒めちぎっていた。冗談かと思っていたが、ここまでの銀狼さんの活躍ぶりをみるに、本当にすごい人なのか…?
「えーっと…、銀狼さん。あなたって、何をしてるんでしょうか」
「うーん、言えないけど…。まぁ、世界に関わる仕事だと思っといて」
普通の人に言われたら、この言葉の信憑性なんてなかっただろう。
だが、銀狼さんの言葉には、独特で、特有の重みがあった。信じない事が、あまりできなかった。
「…そうですか」
一回コーヒーを飲んでから、話をしようと思ったら、店のドアが開く音がした。そして、聞き覚えのある声も、聞こえた。
「あ…!」
「ん、どうしたの」
銀狼さんが、頭に疑問符でも浮かんでそうな顔をして、わざとらしそうに首を傾げていた。
「あぁいや、なに、なにも?」
「あ、アベンチュリンさんじゃん!せっかくなら、行ってくれば?」
「いやいや!流石に…」
シャーレは、来た人がアベンチュリンさんだと言うことに、いち早く気づいていた。私は、彼に会いに行こうかと悩んだ。
本当は行きたいが、どうしよう、今行ったらなんか、偶然を装ってる?みたいに思われるかも…!
__あ、そうだ。
「銀狼さん、私のスマホあります?」
「あぁ、これ?」
銀狼さんは懐から、花火さんから取ったであろう私のスマートフォンを差し出した。
「ありがとうございます!」
私はすぐにメールアプリを開き、彼に連絡した。
『アベンチュリンさん、こんにちは。もしかしてなんですけど、今■■■にいます?私もいるんですけど、もし同じだったら、少し顔を合わせませんか?』
早めにメール文を書いて、素早く送信した。返信が来たのは、二分後。
『居るよ。君もここいたんだ、じゃあ会おう』
『はい!じゃあ、入口辺りに』
席を立ちながら、銀狼さんとシャーレに言った。
「じゃあ行ってくるね、すぐ戻れるとは思うから、待ってて」
「オーケー!」
「分かった」
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