【 リクエスト短編集 】 桜御坂学園高校・番外編
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《 No side 》
流雨「 … じゃあ 、 この問題分かる人 」
1人の教師が 、 黒板から教室内に向き直る 。
ぱっと生徒たちの手が上がり 、 その教師は教室内を見回した 。
? 「 じゃあ ── 〇〇さん 」
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教師の名前は 、 “ 梨夜麻 流雨 ” 。
艶やかな白髪がチャームポイントの 、 学園の理科教師である 。
誠実な性格からか 、 男女問わず生徒から好かれている教師だ 。
流雨「 次は … 2Aですか 」
流雨は自身のスケジュール帳を確認し 、 階段を上りかけた 。
? 「 流雨 ー ! 」
後ろから声をかけられ 、 流雨は振り向く 。
流雨「 … ああ 、 ノノさんですか 。 どうしました ? 」
流雨に声をかけたのは 、 公民教師の “ 楽夜 ノノ ” 。
まっすぐでさっぱりとした性格で 、 流雨と仲の良い教師である 。
ノノ「 今日 、 柚がシフト入ってるらしいから 、 飲み行こ 」
流雨「 またですか … 分かりました 、 柚さんにも伝えておいて下さい 」
流雨はそう言いながら苦笑した 。
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ノノ「 流雨 、 終わった ? 」
流雨「 はい 、 丁度今 」
既に帰る準備を終えたノノは 、 心なしかわくわくしているように見える 。
流雨も荷物を持ち 、 ノノと共に挨拶をして職員室を出た 。
流雨「 今日 、 きらるさんから相談を受けたんです 」
ノノ「 相談 ? あんたが ? 」
流雨「 理科の問題についてのことです 。 あと言い方が失礼です 」
ノノはからからと笑って 、 流雨の背中を叩いた 。
ノノ「 はは 、 冗談だよ 。 きらるも 、 あんたが頼れるって判断したから相談したんでしょ 」
流雨「 大袈裟ですよ … ただ問題が分からなかったから質問した 。 それだけでしょう 」
淡々とそう言う流雨を 、 ノノは少し驚いたように見る 。
ノノ「 理科教師は他にもいる中で 、 敢えてあんたを選んだ 。
信頼されてるっていう意味以外に 、 何があるわけ ? 」
流雨「 … 」
少し 、 自己肯定感が低い流雨は 、 ノノの言葉を聞いて俯く 。
流雨は首をさすりながら 、 ぼそっと呟いた 。
流雨「 … そうですね 。 もうちょっと 、 自信を持ってもいいかもしれません 」
流雨の言葉に 、 ノノは満足そうに頷く 。
ノノ「 それでいいんだよ 。 あんたは間違いなく良い教師だ 」
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