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この小説はオリ主やオリ主と関係を持っているオリキャラが登場します。苦手な方はお気をつけください!

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ギャンブラー、あなたに賭けます。

#29

#29 銀狼

「お風呂さっぱりしたね!ねぇ?」
「……」
「返事は?」
「はい」
「うんうん、いい子だねー!」
そう言うと花火さんは、私の頭をワシャワシャと撫でる。風呂上がりの髪が乱れた。
「じゃあアレヴァーナちゃん、お部屋に戻ってね?」
「はい」
黙って部屋まで戻ると、花火さんは「いい子だねー」と笑っていた。また暗闇へと戻る。
「……」
「あ、おかえり。帰るよ」
「え?」
ドアを閉めて、一人に戻る__と、私は思っていた。だが、どうやら違ったようだ。
暗闇すぎて顔が見えないが、そこには一人、声が低めの女性がいた。この声には聞き覚えがあるが、誰か思い出すことができない…。誰だっけ。
「誰です…?」
「え、忘れたの?まさかの薬盛られてる?声でわかると思ってたんだけど…、わからない?」
「いや、聞き覚えあるんですが…、思い出せない」
頭を抱えて誰か思い出していると、彼女は自ら名乗った。
「わたしは[漢字]銀狼[/漢字][ふりがな]ぎんろう[/ふりがな]だよ。あんたのゲーム仲間。ちゃんと覚えてね」
銀狼。
彼女は、私とシャーレのゲームの師匠だ。ゲームでたまたまマッチしてから、ゲームのフレンドになって、訓練的なものをしてもらっている。声を知っていたのは、ボイスチャットだったからか。
「…あー!あー!銀狼さんかぁー!……え?なんで銀狼さんがここに?」
つい疑問を話すと、彼女はどこかを指さした。暗いせいで見えないが、多分右側を指してると思う。
「こいつに頼まれた」
「…」
「え、なんで?」
そこには紛れもない、私の親友__シャーレがいた。
シャーレは黙って立ち、どこでもない所を見ていた。一言ぐらいなにか言え、こっちを見ろと思う。
「なんでシャーレがいるの?え?ストーカー?」
「いや、ここまでは来られないでしょ」
「あ、確かに…、というか話さないね。もしかしてもう死んでる?」
「死んでない」
ムッと口を膨らませながらか、シャーレが反論をした。なんだ、喋れたじゃないか。
「え__じゃあ、なんでシャーレは頼んだの?いや、まず二人ってそんなに仲良かった?なんでここが分かった?」
「あーもう、質問たくさんしないで。あとで一から説明する!まずは逃げること優先でしょ」
銀狼さんがそう言うと、シャーレは「その通りよ」と頷いた。
「えぇ、でも逃げたら花火さんが…」
「ちょっと、私を誰だと思ってるの」
自信満々な様子で、銀狼さんが明るめな声で言ってくる。
「え…やばいゲーマー」
「まぁそれも間違いじゃないけど!もっと他に言うことあるでしょ」
「天才ハッカー!最強!すごい人!こんな人が実在してるなんて信じられなーい!」
「その通り!」
シャーレと銀狼さんが、なにやらよく分からないやりとりを繰り広げている。私は、どういう気持ちで、この二人の会話を聞けというのか。
「__まぁ、とりあえず安心してよ。あんたは絶対守る」
そういって銀狼さんは、急に部屋のドアを、大きい音を立てて開けた。
「いくぞ!」
「アレヴァー、私も絶対に守るからね!!シャルロット・オリヴァンスと銀狼を舐めないでおいて!」
そう言って、シャーレが私の手を引いた。
「ちょ、ちょっと__!」

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作者メッセージ

私のオリジナル作品「カミサマ気取りと神の使者」が連載開始しました。よければ、お読みしていただけると嬉しいです。


銀狼ちゃんが登場ですね。いやっほい。
いつか銀狼ちゃんは登場させる予定だったので、やっと出せて良かったです。
他のスタレキャラをまだ登場させるつもりなのですが、誰を登場させるのか、当ててみてください…なんて。


登場人物
花火
銀狼
シャーレ
アレヴァーナ

2024/05/25 10:30

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
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