- 閲覧前にご確認ください -

この小説はオリ主やオリ主と関係を持っているオリキャラが登場します。苦手な方はお気をつけください!

文字サイズ変更

ギャンブラー、あなたに賭けます。

#25

#25 失踪

「はーいアレヴァーナちゃーん、ご飯持ってきたよ!食べてねー?」
あれから、いつぐらい経ったのだろう。そこまで時間は経ってない気もするけど、翌日の朝ぐらいにはなっている気がする。
「…うっ、ぐ」
私が返事をしなかったからだろうか、花火さんは、私の口に思いっきりご飯を詰め込んできた。ご飯の味は、いつも食べている物と全く変わらないのに、なんだか美味しくない。強制で食べさせられたからだろうか、それとも__
「ねぇねぇ美味しい?ねぇ」
「………………はい」
口にある物を食べてから、いやいやうなずくと、花火さんは大げさな仕草で喜んだ。
「うん!良かった!口に合ってるみたいでー。お昼も持ってくるからね!はい、あーん?」
今度も食べることを要求された。さっきよりはマシかもしれないが、これでも強制じゃなく半強制になっただけだ。あんまり変わりはしない。
早く噛んで、早く飲み込む。少しでも、この狂った少女と一緒にいたくない。
「さてさて、もう食べ終わっちゃったね!ごちそうさまは?」
「…ごちそう……さま…でした…」
「うん!じゃあ、後でまた来るね?待っててー!」
花火さんは、そう言ってドアを閉め、部屋から出ていった。部屋から光が無くなった。
「…」
ふと、シャーレとアベンチュリンさんを思い出す。
二人の笑顔が頭に浮かんできて、無意識の涙がこぼれる。
「…」
涙は暖かかったのに、部屋の温度のせいで、冷たくなってしまった。

[水平線]
「連絡が来ないな…。もう昼なのに」
「アレヴァー来ない…、レバリー前に待ち合わせって決まってるのに!」
アレヴァーナが花火に拐われた直後、アベンチュリンはメールを送っていた。彼は彼女の返信を待っていて、夜が明けても返信が来ないことを疑問に思っていた。
そしてシャーレは「どうしてアレヴァーは来ないのだろう」と思っていた。二人の待ち合わせ場所はホテル・レバリーの前だと決まっていて、それなのにも関わらず、アレヴァーナが全く来ないことに、少し腹を立ててもいた。
「どうしてだろう…」
三人が同時に、互いに知らない場所で、そう言った。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

登場人物
アベンチュリン
花火
シャーレ
アレヴァーナ

2024/05/22 20:42

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
続きを執筆
小説を編集
/ 64

この小説はコメントオフに設定されています

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL