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この小説はオリ主やオリ主と関係を持っているオリキャラが登場します。苦手な方はお気をつけください!

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ギャンブラー、あなたに賭けます。

#13

#13 甘味

「お菓子もケーキも、見た目すっごいかわいー…」
「でしょ?買っていこうよ!」
シャーレに連れて行かれた洋菓子店だが、店内の物すべてが可愛い。おまけに店員の女性も可愛かった。
「何にいたしますかー?」
店員さんがこっちに寄ってきた。やっぱり可愛い。洋菓子店の制服の影響もあるかもだが、愛想がいいのもあって、本当にモデル級に可愛く見える。
いいなぁ、ここ。うちの実家の近くにある唯一のケーキ屋なんか、店内にちょっとホコリ落ちてるぞ。店員は無愛想なバイトの男か、嫌味ばっかり言う店主のおばちゃんだぞ。
これがピノコニークオリティなのか、といたく感動して嬉しいため息をつく。
「ねぇアレヴァー、何にする?」
「え、うーん…、あのマカロンにしようかな。あと、チーズケーキ…?」
「いいねー!じゃあ、私はプリンとー、チョコケーキにしよっかな!」
ここに来てから、ずっと考える。
こんな事、前だったら親がダメとばかり言っただろうなぁ、と。そう少しでも思うたび、ここに来てよかったと思う。
「親が思う自分」に縛られずに「自分が思う自分」になれる。自由とは、こんなにも尊いものだったんだ。
「お会計こちらになりますー」
幸い、お金もたくさん持ってきた。ずっと貯めていた自分の銀行口座を、全部引き落としたので、とにかくたくさん。
「お買い上げ、ありがとうございましたー!」
店員さんが丁寧にお辞儀をしてくれた。私だったら、これだけで二日は元気に過ごせる。実際もうそんな気持ちだ。
「さて、お昼ごはんでも食べる?」
「うん」

[水平線]
お昼ごはんは、そこら辺の昔ながらな喫茶店で、気軽に食べることにした。
私はメロンソーダとナポリタンを注文し、シャーレはパンケーキを注文した。パンケーキはかなりカロリー高めだが、シャーレはそういうことは気にしないのだろうか。
待ち時間に、さっき買ったマカロンを食べながら、シャーレと話をする。
「アレヴァーの親の話はあんまり聞かなかったけどさ、実際そんなにひどい人たちなの?」
「うん…、まぁそうだね。ひどい人だよ」
「そうなんだね…、詳しいことは聞かない事にするけど、なにか辛かったら言ってね。絶対に力になるから!」
ガッツポーズをしながらシャーレが言う。シャーレ一人じゃ絶対に太刀打ちできない人たちだけど、こう言われると、なんだか安心する。
「ありがとう」
コーヒーをすすって、かすかに微笑んだ。

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作者メッセージ

閲覧数も多くなってきたので、ここだけの秘密を話します。
主人公の「アレヴァーナ」って名前、覚えづらいのでいつ間違えるか毎話ヒヤヒヤしながら書いてます。
あと、小説の雰囲気はいつもとかなり変えてます。最推しの恋愛小説なので、気合が入っちゃって毎話描写がマジで丁寧になりますね。


登場人物
洋菓子店の店員
シャーレ
アレヴァーナ

2024/05/07 21:39

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
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