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チート爺いと三日月宗近の顔面の孫達

#7


ドキドキの胸を抑えてスッと前の建物を見る。
はぁい、アニメで何度も見ました探偵社本社ですねっ!下に「うずまき」って書かれた看板が下がった喫茶店もあったし、完全に探偵社です。

それでも最後の抵抗とばかしにたまたま通りかかったご婦人にこの建物は探偵社ですか?と尋ねたらうっすら微笑んで「はい」って答えてくれました。
そこは嘘でも「いいえ」って言って欲しかった………

ええい、ここまで来たらやりますよ。やりますとも!!



「三条 雄飛より預かった手紙をお届けに参りました、三条 美月です。福沢諭吉様はいらっしゃるでしょうか」



ドアを開けて言い放つと探偵社内の空気が凍った。
比喩でもなんでもなく、ピシッと全員が動きを止めて全員此方を見たのだ。

ひぇっ、怖いよぉ…………いや、落ち着きなさい、鉄心石腸ですよ三条 美月!
意志は鉄や石のように堅く、容易には動かせない強く堅い精神や意志を持つのです。

此れも全部、あのクソ爺いからから月彦を守るためです。

いち早く凍結状態を解除して此方に歩いてくる事務員さんを見つめる。
事務員さんも切長の目が特徴的な美人さんであった。もしかして、武装探偵社の入団試験って顔面偏差値も考慮されてる……?
だからこんな美男美女しかいないのか、納得ぅ〜

なんて現実逃避をやめてピシリと背筋を伸ばして胸を張る。恐怖で滲んだ瞳は見えないことを祈ろう。

事務員さんも私を一瞬じっと見つめた後に「此方でお待ちください」と、応接間に案内された。
ソファーがふかふかでつい気が抜けそうだが、引き続き背筋を伸ばして座った。

そして数分。とうとうやって来た。

誰がって……みんなの探偵社社長、福沢諭吉が。

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2024/07/20 18:53

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