恋人宣言【短編】
#1
『あの、英どこ行きました?』
「え.....」
何か変なことを言っただろうか?そう思って私は首を傾げる
『あっ、英居ました。行ってきますね』
「あっ....う、ん?」
何を及川先輩はこんな困惑してるんだろう。
んー、遠いから呼ぶかぁ
『英ー!!』
遠くの英を呼ぶとみんな私と英を交互に見て、
「え、あ、え?」
とか
「やっぱりかー」
とか
「だいたーん!」
とか....
この人たちは何を言ってるんだろう。え、流石に付き合ってるのバレてるとか無いよね?
そう思っていたら、英が少し焦った顔でこっちに近づいてきて
「●●....!」
『? どうしたの、英』
なんでこんなに英は焦って.....?
「それ!名前!」
『え、英何言って.......』
気づいた時、私はやばいと思った。
『....国見くん』
「もう遅いだろ」
私もそう思うけど!そしたら、
「お前ら付き合ってたのかよー!」
「名前呼びとか熱いですね〜!」
「バレー部にカップルがいましたぁ!」
なんて声が聞こえてきて、顔が赤くなった。
「○○ちゃん、照れてる?」
花巻先輩は揶揄うように言って肩を抱いてくる。
そしたら
「俺のなんで触らないでくれますか」
って英が花巻先輩の腕をどかした
そしたら及川先輩の応援に来てた子達から、黄色い歓声が上がって......
「バレた瞬間彼氏面しやがった!」
「国見くんカッコいー」
「国見くんの漢〜!」
「彼氏面じゃなくて、彼氏なんで」
『ちょ、英...!』
これ以上かっこいいことを言うのはやめてくれ!
「あっ、そういや国見は名前呼ばねーの?」
「いっつも呼んでるんで」
「てか、こいつの可愛い顔これ以上晒したく無いんで、お疲れ様でした」
何を言ってくれてるんだ....!
「お前片付けしろよー!?」
「リア充爆発しろー」
.....明日は尋問の地獄が待っている未来が、見えました。
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