鳴海隊のあの子には壁がある
[太字]解放戦力0%[/太字]
さてさて、楽しみだなぁ!
モニタールームから一旦移動して第二練習場へと向かう
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練習場の前につき、受験者たちが集まる。そして保科副隊長が自己紹介を始めた
「僕は今回選別試験の選考委員長を任されとる」
「第三部隊副隊長の保科や」
『ども、見学の第一部隊隊員●●○○でーす』
「「「「(見学....?)」」」」
私がそう言うと皆が不思議がっていた。そして保科副隊長が素早い手つきでボタンを押していた。普通に器用だと思った
「二部ではこの演習場で怪獣をーー....」
「討....」
『討伐してもらうよっ!』
被せて代わりに言ってあげたら保科副隊長に叩かれた。別にいいじゃないですか!ケチ!
「解体ちゃうかったんかーい!!市川さんヨォお!!」
「あくまでここ2年はって話ですから!」
あはは.....私は解体のほうが嫌だけどね.....
同情した目で2人を見ていたら
「とは言え、丸腰ってわけには行かんから」
「君らにはこいつを着てもらう」
そう保科副隊長が指したのは防衛隊スーツが入っている箱だった
ささ、私たちは上から眺めるよ〜
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「身体計測及び
形状同化完了」
「怪獣筋肉繊維正常操作」
「解放戦力測定します」
おーおー、驚いてる驚いてる。私も最初びっくりしたんだよねー、なんか筋肉がなんていうか引き締められるというか、めちゃくちゃサイズが合ってるというか。
「市川レノ解放戦力 8%」
8%....いい方なんじゃないかな?
「あの、この解放戦力というのは?」
「スーツの力をどれだけ引き出してるかの指標や」
「つまり俺は8%しか力を引き出せてないってことですか....」
そんなに落ち込むでない少年よ!
「はっはっは 初めてで8%も出せたら上出来やで君」
「訓練積んだ一般隊員で大体20%くらいやからー...」
そう保科副隊長が言っていたら他の子の計測が終わった。でもすごく驚いている
「おいマジか....!」
「四宮キコル解放戦力...
46%!」
おっ、40越え!
「(おいおいすでに小隊長クラスやんけ....)」
「これ入隊前の最高記録じゃない?」
『ちょちょ!私51!忘れないでもらえます!?』
「あぁ....●●隊員の方が凄かった.....」
そして、どんどん出てくる解放戦力。でも今年は豊富すぎるらしい。
「出雲ハルイチ18%」
「神楽木葵15%」
「古橋伊春14%」
「10%超なんて年に1人出ればいいほうなのに...!」
「これマジで過去最高の豊作年かもしれんなぁ」
『そうですねぇ....』
「...」
あっ、市川レノくん?がちょっと凹んでる
「あ、凹むことないで市川くん
ぶっちゃけ現時点で0じゃなければ合格!」
「そもそも0なんて奴一回も見た事ないけどなー!」
そう言って笑う保科副隊長。まぁ、見た事ないですね、私もそっちの方が珍しいと思いますもん
ピーっ
おっ、次は誰かな?
「日比野カフカ、解放戦力」
「0%!」
「『えっ』」
ぜろ....
「『えー!?』」
「何アイツ!?0出たやん!!ぷくくく...」
『0!ぜろ...wぷっ....初のぜろ...!』
「あれ?計測ミスかなぁ......」
「もう少し時間くださいっ...!!」
「今っ、キバってるんで....!!」
「ギャハハハハ いやウンコちゃうから!!wwキバっても出んて!アハハハッ」
『いやいやっ!ウンコじゃないから!キバっても出ないって!!あはははっ!』
「何やあのおっさん!めっちゃおもろいやん気に入ったわ!多分不合格やけど」
『もうっ....よくないですっ!?ひーっ....アイツ芸人枠で合格させましょうよっ.....!』
「真面目に審査してください!」
2人して腹を抱えて笑った後、ちゃんとみんなのところに行った
そして
「はーいそれじゃみんな着れたところで」
「最終審査始めよか」
始まる
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