アオさんの業務日誌〜人の不幸は蜜の味〜
葵が不幸集めを知って数時間後。
葵のもとに、1人の配達員が来た。
「今日のお仕事です!これを持って人間界に降りて下さい!」
そう言われながら渡された袋にはこう書かれてあった。
「鬼ごっこ (使い捨てタイプ)」
「えと…これを誰に渡すんですか?」
「では、この方はどうでしょう。」
1人の男の子の写真が差し出された。
------------------------------------------------------------------
[中央寄せ]人間界[/中央寄せ]
霧崎礼仁は鬼ごっこが好きである。
隠れて鬼をやり過ごしたり、友達を囮に使ったり、鬼同士で作戦を考えて相手を追い込んだり。
様々な遊び方で無限に楽しめる。
鬼ごっこで2年生の時の休み時間をほぼ使い果たしたこともあったり。
だが1つ、リアリティが無いという欠点がどうしても納得が出来なかった。
「は〜ぁ、リアリティがある鬼ごっこ、やってみたいな〜」
公園の全体にまで聞こえそうな大きな溜め息をついた。
その時、急な風と共に、男の子が現れた。いや、厳密には現れた気がする。が正解だと思う。
「それなら、これを使いなよ。」
そう言って、折りたたみテントのような円形の袋をバックから取り出した。
男の子は、説明を続ける。
「これは、鬼ごっこ !中は4次元だからどんな狭い場所でもこれを開けばとっても広いし、使い捨てだから片付ける場所も取らないよ!」
「おぉ!それは凄い!因みに、逃げ切ったら?鬼はどうなるの?」
「消滅する!」
「え〜まじか〜かっこよ!」
興奮する礼仁を他所に、男の子は、
「300円だよ。」と、金欠の礼仁にとってとても辛い現実を突きつけてきた。
「いや〜でも今お金持ってないしな〜」
その言葉を待ってましたと言わんばかりに男の子が、「じゃあ無料にしてあげよう!」と言った。
礼仁はお金を払わずに、とても面白い物を手に入れた。
男の子の口がニヤリと微笑んだことを知らずに。
次の日。
礼仁は、小学校の同級生を片っ端から集め、鬼ごっこ大会を開いた。
そして、大勢を引き連れ、鬼ごっこ に入っていった。
「うわぁ…」
中は、サイバー研究所みたいな見た目だ。
とてもかっこいい。
かっこよさに見惚れている男子達を他所に、中央のカウントが減っていく。
3
男子はまだ見惚れている。
2
一部の女子はそれが何のカウントかを理解逃げていく。
1
皆がそのカウントに気づき、一斉に逃げ出す。
だが、もう遅かった。
本物の鬼が現れ、何人かは捕まっていった。
礼仁はまだこれが[漢字]デスゲーム[/漢字][ふりがな]・・・・・[/ふりがな]であることに気づいていない。
気付いた頃には、鬼達の体の一部には、知っている顔のようなシミが張り付いていた。
「ヒッ…」
怯える礼仁を見て、鬼はニヤリと笑い、ドタドタと追いかけた。
だが、礼仁は腰が抜けている。
勿論走れることも無く捕まってしまった。
その頃には、ほぼ皆が謎の亜空間に飛ばされていた。
「待って?これは鬼『ごっこ』だから大丈夫なんじゃない?!」
1人の提案に拍手が巻き起こる。
こうして、時間切れになる頃。
最後の1人までもが捕まってしまった。
「惜しかったな!」そんな声が発せられている時、女子が気付いた。
「これ、出口無くない?」
いやいやそんなことなんか無い。そう思った瞬間。空間がぐねっと捻れttttttttttttttttttttt
葵のもとに、1人の配達員が来た。
「今日のお仕事です!これを持って人間界に降りて下さい!」
そう言われながら渡された袋にはこう書かれてあった。
「鬼ごっこ (使い捨てタイプ)」
「えと…これを誰に渡すんですか?」
「では、この方はどうでしょう。」
1人の男の子の写真が差し出された。
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[中央寄せ]人間界[/中央寄せ]
霧崎礼仁は鬼ごっこが好きである。
隠れて鬼をやり過ごしたり、友達を囮に使ったり、鬼同士で作戦を考えて相手を追い込んだり。
様々な遊び方で無限に楽しめる。
鬼ごっこで2年生の時の休み時間をほぼ使い果たしたこともあったり。
だが1つ、リアリティが無いという欠点がどうしても納得が出来なかった。
「は〜ぁ、リアリティがある鬼ごっこ、やってみたいな〜」
公園の全体にまで聞こえそうな大きな溜め息をついた。
その時、急な風と共に、男の子が現れた。いや、厳密には現れた気がする。が正解だと思う。
「それなら、これを使いなよ。」
そう言って、折りたたみテントのような円形の袋をバックから取り出した。
男の子は、説明を続ける。
「これは、鬼ごっこ !中は4次元だからどんな狭い場所でもこれを開けばとっても広いし、使い捨てだから片付ける場所も取らないよ!」
「おぉ!それは凄い!因みに、逃げ切ったら?鬼はどうなるの?」
「消滅する!」
「え〜まじか〜かっこよ!」
興奮する礼仁を他所に、男の子は、
「300円だよ。」と、金欠の礼仁にとってとても辛い現実を突きつけてきた。
「いや〜でも今お金持ってないしな〜」
その言葉を待ってましたと言わんばかりに男の子が、「じゃあ無料にしてあげよう!」と言った。
礼仁はお金を払わずに、とても面白い物を手に入れた。
男の子の口がニヤリと微笑んだことを知らずに。
次の日。
礼仁は、小学校の同級生を片っ端から集め、鬼ごっこ大会を開いた。
そして、大勢を引き連れ、鬼ごっこ に入っていった。
「うわぁ…」
中は、サイバー研究所みたいな見た目だ。
とてもかっこいい。
かっこよさに見惚れている男子達を他所に、中央のカウントが減っていく。
3
男子はまだ見惚れている。
2
一部の女子はそれが何のカウントかを理解逃げていく。
1
皆がそのカウントに気づき、一斉に逃げ出す。
だが、もう遅かった。
本物の鬼が現れ、何人かは捕まっていった。
礼仁はまだこれが[漢字]デスゲーム[/漢字][ふりがな]・・・・・[/ふりがな]であることに気づいていない。
気付いた頃には、鬼達の体の一部には、知っている顔のようなシミが張り付いていた。
「ヒッ…」
怯える礼仁を見て、鬼はニヤリと笑い、ドタドタと追いかけた。
だが、礼仁は腰が抜けている。
勿論走れることも無く捕まってしまった。
その頃には、ほぼ皆が謎の亜空間に飛ばされていた。
「待って?これは鬼『ごっこ』だから大丈夫なんじゃない?!」
1人の提案に拍手が巻き起こる。
こうして、時間切れになる頃。
最後の1人までもが捕まってしまった。
「惜しかったな!」そんな声が発せられている時、女子が気付いた。
「これ、出口無くない?」
いやいやそんなことなんか無い。そう思った瞬間。空間がぐねっと捻れttttttttttttttttttttt
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