- 閲覧前にご確認ください -

死などの鬱展開多そうなので閲覧の際はご注意下さい。

文字サイズ変更

アオさんの業務日誌〜人の不幸は蜜の味〜

#1

第0話 プロローグ

目覚めると。
どこか、暗くて、じめじめとした、不気味な場所に閉じ込められている。
「痛っ」
ほうきが倒れる。
きっと、物置に閉じ込められたのだろう。
ドアを叩いたり、叫んだり、ひたすらに助けを呼んだ。
その時、聞き覚えのある声達が、こう言った。
「葵!あんたみたいな粗悪人間、いるだけで家族の恥だわ!」
「おいおいwwクソ人間の葵が相手だろうとそれは言い過ぎだろw」
擁護してくれる家族は、この家に居ない。
ただ1人のおばあちゃんを除いて。
おばあちゃんは、親とは正反対であった。
こんな僕を、人間として見てくれた。
最早、おばあちゃんに会うことが、たった1つの生き甲斐と成っていた。
そんなおばあちゃんは、1ヶ月前。

[太字][大文字][中央寄せ]交通事故で死んじゃった。[/中央寄せ][/大文字][/太字]

とても悲しかった。
生き甲斐を失った僕は、お面のように表情が変わらなかった。
思えば、それがきっかけだったのかな。

自分にとってのゴミを、大切にする人が、居なくなったから。

それからというもの、僕は、動く粗大ゴミみたいな扱いをされてきた。
ご飯は貰えないし、レベルに合わない勉強を強要してきた。何か言うだけで叩かれてきた。

物置からやっと出してもらった。
その時だ。「お父さん」いいや。「憎むべき者」が包丁で刺してきた。
お腹が燃えるように熱い。立ち上がれない。
謎の声がこう囁く。
「こんな人生捨てればいいじゃん。」
ああ、そうしよう。
その瞬間。体が軽くなった。痛みも無くなった。
まばゆい光が体を包む。
「ようこそ。魔界へ。」

目が覚めると。
さっき、葵を連れてきた、人間?が立っていた。
「ここは、魔界。人間はここには来れない。
つまり、オマエも俺も元人間っていうこった。」
魔界ということは元人間にとってさぞ粗悪な場所なんだろう。だが、そんなのは前と比べて絶対マシだ。
「ああ、そうだ。ここは日本を基に創られたエリアだから住心地いいよ。」
思っていた魔界とはなんだか違う。
古い考えは捨てて、新しい物を受け入れよう。
きっとそういうことだ。
自分をここへ連れてきた悪魔はここでの仕事を教えてくれた。
「不幸集め」だ。
人間を不幸にして自分の心の穴を埋める。
ポーカーフェイスに慣れている自分にぴったりの天職だ。
「ま、詳しいことはいつか分かるさ。」
そう言って、魔界での先輩は帰っていった。

このボタンは廃止予定です

2024/04/29 20:51

いちごみるく。 ID:≫1twJnxLLHxnQU
続きを執筆
小説を編集
/ 2

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL