地「あー、この、頭に被っている布ですか？」
この日、レイチェルはルヴァの執務室にお茶を飲みに来ていた。
レ「そーです。その頭の、とらないんですか？」
地「あー、これは愛する人の前でしかとらない……という、私の故郷での言い伝えがあるんです」
レ「へえ……」
ろ、レイチェルはお茶を飲む。
レ「じゃあ、もし好きじゃなくてもとれちゃったら、その人を好きにならなきゃダメってことですか？」
地「まあ……そうですね」
ルヴァもお茶を飲む。

[水平線]
ア「へー！そうなんだ！」
レイチェルはさっきのルヴァの話を勝気な性格アンジェに話した。
レ「まあ、めったにとらないってことだよn」
ア「私、ルヴァ様のとこ行ってくる！」
レイチェルの言葉を遮りアンジェは走って行った。

[水平線]
ア「ルヴァ様！」
地「わっ、アンジェですか……どうしました？」
本の整理をしていたルヴァは一瞬驚いたが、すぐに笑顔になり、アンジェに言葉を返した。
ア「いただき！」
アンジェはゴキブリのごとく、素早く動きルヴァの布を引っ張った。
地「あー！」
と、ルヴァは言ったが
ア「………あれ？」
何度も何度も何mも引っ張っても、先が見えない。
ア「………あの、これってどこまで……？」
地「あー………まだ１／５もきてないですよ」