カゼside

カゼ）ん……パチッ（目を覚ます）

カゼ）ガバッ（勢い良く起きる）

カゼ）…ぇ、え、え？どこここ

[中央寄せ]目を覚ますと、どこかの家であろう部屋のロフトベットの上にいた。[/中央寄せ]

アグサ）目醒めたか？

[中央寄せ]下の方から声がして、下を見ると俺の首に刀を向けた彼奴がいた。[/中央寄せ]

カゼ）え、は？なんで？？

アグサ）なんでってなんだ…この通りだ

グライ）あ、起きてる

[中央寄せ]奥の方から銃を向けてきた奴も出てきた…[/中央寄せ]

カゼ）うわっお前もいたんかいな！？

グライ）だってここ[太字]俺んち[/太字]だし

カゼ）はぁ！？ここお前んちなのか！？！？

カゼ）って、てかヨウは…ヨウはどうなってる！！

アグサ）自分の心配より兄弟か。仲が良いな。

[中央寄せ]彼奴はなんか少し寂しそうな目をして言ってきた。[/中央寄せ]

アグサ）お前の弟については心配するな、ヒストたちが縄でぐるぐる巻きにしてるだけ。

カゼ）…随分と扱いが適当なもんで

カゼ）あ、そういえば、お前らの名前教えられてなかったんだが

アグサ）あぁそうだったな。俺はアグサだ。

グライ）俺はグライ。

[中央寄せ]俺はすぐその名前にピンときた。そして、これまたすぐに名前と容姿が合致した。[/中央寄せ]

カゼ）一人は大英雄で一人は馬鹿強殺し屋ってか…

グライ）俺たちのこと知ってんのか！？

カゼ）そりゃそうさぁ。俺みたいな裏方の人間は必ず耳にするもんだからな

アグサ）あーそれもそうか…

アグサ）じゃ、名前も教えたことだし今後の話でもするか

カゼ）あ、それについてだが、俺に[太字]いい案[/太字]があるんだ。

[中央寄せ]これの案は二人に会う前から考えていた案。だが、俺たち二人だけじゃ力不足でなかなか出来ていなかったことだ。[/中央寄せ]

グライ）いい案？いい案と聞いていい案だったこと一回もないんだが

カゼ）俺はこんなんだが嘘はつかん。だから聞いてくれ

アグサ）ほー聞こうじゃないか

カゼ）俺の提案は、[太字]俺らにホシ依頼をくれる組織に突っ込むことだ。[/太字]

グライ）え、お前ら組織運営だったのか。ソロ活動だと思ってた

カゼ）組織の下っ端さ。だからあまり組織内部についての詳細情報なんかは回ってこない。でも、これだけは言える

カゼ）[太字]アイツらは、確かに何かを隠してる。[/太字]

[中央寄せ]それは確信めいたことだ。

組織内部やホシについて、そのほとんどの情報は幹部4人とボスが持って隠している。

知ろうとしたもの、知ったものは直ちに殺されてしまう。

俺もこの目で目の前で先輩方がたくさん殺されている。[/中央寄せ]

[中央寄せ][大文字][太字]絶対に、世界を揺るがしてしまう情報を持っている。[/太字][/大文字][/中央寄せ]

アグサ）何かを隠している…か

グライ）その組織ってどこにあるんだ？

カゼ）ん～ここからだと遠いな…なんせ[太字]南半球の世界一治安が悪いで有名なポルセ[/太字]にあるから…

アグサ）ん？南半球？

グライ）あ、じゃあヒストたちに探して聞き出せばよくね？

アグサ）確かにそうだな…せっかく分かれてるんだし

アグサ）じゃ、この旨をヒストたちに伝えてヒストらに任せる。

アグサ）それでいいか？

カゼ）…ヨウも、関わるってことか…？

アグサ）勿論。

カゼ）…分かった。

アグサ）じゃあ頑張ってもらうか………