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一部グロ

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ホシを求める旅路

#10

アグサの過去(少年編・後編)

ワタル)じゃあ見てくよ

アガサ)は、はい

スッ(服をめくる)

ワタル)…(めちゃ痩せてんね…)

ワタル)…(あとあざが多い…)

ワタル)(これは…)

ワタル)火傷か…

アガサ)…?

ワタル)丸いものから広範囲のものまで…

ワタル)この丸いの何でできたんだ?

アガサ)そ、それは、たばこ…です…。

ワタル)⁉

ワタル)そっか…そっか…

ワタル)じゃあ、背中の方も見せてくれるかな?

アガサ)は、はい…

スッ

ワタル)(こっちもこっちでやばいなぁ…)

ワタル)特に火傷が…

ワタル)下の方も少し見るね

アガサ)はい…

ワタル)あ…ああー…

アガサ)どうしましたか…?

ワタル)ん、え、いや、後でいうよ…

アガサ)…?

ワタル)じゃあ顔も見てくね

アガサ)はい…

ワタル)んー…腫れとかあざがすごいねえ…

ワタル)あんま見えてないでしょ?

アガサ)はい…

[中央寄せ]そんな感じで3人の診断が終わった。[/中央寄せ]
ワタル)さてさてお疲れ様でした。

兄弟)ペコ(少し礼をする)

ワタル)まず、君たちに伝えなきゃいけないことがあるんだ。

アグサ)…?ど、どんなことですか??​

ワタル)君たち…

[太字]ワタル)骨、折れてるよ[/太字]

兄弟)…え?

アズサ)ほ、骨が折れてる?

ワタル)うん。真っ二つに

兄弟)え…

ワタル)みんな一本以上折れてるよ。

ワタル)でも、治りかけのものもあるんだよね

ワタル)治癒力すごいね

兄弟)…

ワタル)あとみんな痩せてて栄養失調だから、よく食べ、よく遊び、よく寝ることだね。

兄弟)はい…

ワタル)しかもここは、運動神経バケモンな奴しかいないからねえ。

ワタル)君たちの後ろにいる人たちがね。

兄弟)…! バッ!(後ろを見る)

大人たち)あ、

大人たちがふすまを少し開け、見ていた。

アズサ)い、いつからいたんですか…

大人たち)やっべ…

ワタル)大人共も入ってきてー

大人共)はーい…

ワタル)っていうことで、これで分かったと思うけど

ワタル)この家は運動神経バケモンな奴しかいないんだよね。

兄弟)…身をもって感じました。

ワタル)で、この人たちにいろいろ教えてもらおうと思うんだ

アグサ)教えて…

アガサ)もらう?

ワタル)うん。

ワタル)まあ、わしはそんなに詳しくないからエトセに変わるよ

エトセ)え、急だなあ…

エトセ)んーとねえ、さっきワタルが言ったように私たちが君たちに勉強とか武道を教えようと思っているんだ。

アガサ)勉強…

アグサ)武道…

エトセ)うんうん。まず、君たちは学校に行かなきゃいけないんだ。

アズサ)学校?って何ですか?

エトセ)子供が学ぶところだよ

エトセ)アガサ達は今、7歳ぐらいだから小学校一年生ぐらいだね。

アグサ)その学校っていうのは必ず行かなければいけないんですか?

エトセ)うん。じゃないと私たち逮捕されちゃうよ。

エトセ)ていうことで、小学校に入るために勉強しなきゃいけないんだ。

エトセ)今8月なんだけどもね。

アグサ)コクコク…(頷く)

エトセ)勉強についてはこんな感じだね。

エトセ)あとは、武道だね。

アグサ)ぶ、武道…

エトセ)弓道、柔道、剣道とかだね。

アズサ)わああ…

エトセ)力をつけたり、自分の身を守ったりできるようになれるよ。

エトセ)やってみたいかい?

兄弟)コクコク!

エトセ)やる気があってよろしい!

エトセ)私は、剣道担当だけど

エトセ)大人共―?

エトセ)なんか教えれる人います―?

???)はーい!俺、柔道教えれるよ~!

エトセ)あ、[太字]カイト[/太字]、柔道黒帯だったね

カイト)黒帯で~す

エトセ)じゃあ、柔道担当はカイトだね

???)ぼ、僕、弓道できるよ…?

エトセ)お、ジン!来てたんだね!

ジン)1時間前に来たよ…仕事が立て込んでてね

エトセ)そいじゃ、ジンが弓道担当!

トキ)武道とかと関係ないが、料理とそろばんなら教えれるぞ

エトセ)お!いいね!!料理とそろばんはみんなに習わせた方いいんじゃないかな

エトセ)アガサ達は何を習いたい?

アガサ)僕は”そろばん”と”料理”と”柔道”習いたい!

アズサ)う~ん僕は”そろばん”と”料理”とぉ…”弓道”習いたい!!

エトセ)アグサは?

アグサ)僕は…”そろばん”と”料理”と……”剣道”!

エトセ)みんな決まったねっ!

エトセ)じゃあ早速今からやってみようか!

兄弟)はいっ!





[中央寄せ]これから俺たちは親族指導の下、武道などを習うことになった。[/中央寄せ]
[中央寄せ]それのお陰で俺たちは元々運動神経が良かったがもっとよくなり、自分の身は自分で守るというのが体現することが出来た[/中央寄せ]

アグサ)やー!めーん!!

エトセ)うんうん、良くなってきたね!

アグサ)!!ありがとうございます!




トキ)願いましては~…

アガサ)パチパチパチパチ…

アガサ)出来ましたっ!

トキ)えー782345、合ってるな!

アガサ)よしっ!



アズサ)キュイイイイ…キュンッ!(撃つ)

パキュンッ!(的のど真ん中にあたる)

ジン)お、ど真ん中!いいね。

アズサ)!ありがとうございます!

[中央寄せ]学校にも行けるようになったしな[/中央寄せ]
[中央寄せ]でも、友達はできなかった。人との接し方が分からないのだ。[/中央寄せ]
[中央寄せ]俺たちが拾われたときは丁度このクニでの死者の日だったから親族全員揃っていたが、その日が過ぎたため、家には近くに住むトキさん夫妻と大黒柱のお父様と俺たち3人だけがいた[/中央寄せ]

とある9月の日

ワタル)みーんな!!

アグサ)わ、どうしたの?

ワタル)君たちを治す薬ができた!!

エトセ)マジぃ!?

ワタル)大体の怪我を治せる薬だぜ~

トキ)んな便利な薬あんのかよ

ワタル)ま、”副作用”がとんでもないけどね☆

アガサ)副作用?

ワタル)うん!えーっとね…

ワタル)頭痛腹痛下痢嘔吐倦怠感筋肉痛、、、

トキ)待て待て待て

エトセ)お経か!

アズサ)わ~なんかすごそう(小並感)

ワタル)効果はすごいけど副作用もね~!HAHAHA☆

ワタル)あ、あともう一つ

トキ)まだあんのか

ワタル)傷は一生、体に残るよ。

アグサ)……

ワタル)で、飲む?飲めば君たちの顔の傷とか治せはするよ

兄弟)の、飲みます!!

ワタル)覚悟はできたね!?

兄弟)はいっ!

ワタル)ほいよー!

兄弟)ごくん…(飲む)

ワタル)明日なったら治ってるから気長に待ってなよ~

兄弟)は、はい…

エトセ)[小文字]どんなお顔してるんだろーね~[/小文字]

トキ)[小文字]…少し見えるだけでも美男っぽいよな[/小文字]

エトセ)[小文字]それな~?[/小文字]




ツギノヒ(土)

エトセ)君たち~!朝だy

[中央寄せ]エトセの目に映ったのは私たちと同じ色の赤い目を持つ、中性的な顔立ちをした3人の男の子たちだった。[/中央寄せ]

エトセ)えっと…もしかして、、、アガサ達?

アガサ)あ、おはようございます!無事に治ったみたいです!!

アグサ)ありがとうございます!

アズサ)みんな無事に治った!

アラート)わ~みんな”びなん”だね~

アグサ)?びなん???

エトセ)あー…綺麗ってことだよ…

アガサ)そんなにですかね…

エトセ)やっぱりみんな似てるね。

エトセ)取り敢えず、下に朝ご飯あるからねー

姉弟)!!

姉弟)食べに行ってきます!!

エトセ)あの目…私たちと同じ…、!もしかして…




姉弟)ごちそうさまでした!!

エトセ)アガサ達~?ちょっと来て~!

アガサ)あ、はい





エトセ)君たちのお顔見て考えたことがあるんだけどね…

アズサ)?

[太字]エトセ)君たち、私の子だと思うんだ[/太字]

兄弟)うぇ!?

アガサ)ど、どうゆうことですか?!

エトセ)君たちの目が気になってね。その目、私たち家族と同じなんだよ

アグサ)……!

エトセ)私とかトキとかが持ってるこの赤い目はこの家の者しか持っていないんだ

エトセ)その唯一無二の目を持ってるんだ…君たちはね。

エトセ)遺伝式にこの目は受け継がれていく。だから君たちが私の子供だと思ったんだよ

アズサ)で、でも僕たちは…川に捨てられていたところを拾われてっ…!

エトセ)…私の妻は大雨の日、[太字]突然姿を消した。腹の子供を連れてね。[/太字]

アズサ)!

エトセ)その後、流木に絡まれながら見つかった。その時には…[太字]腹の中に赤ん坊はいなかったんだ。[/太字]
エトセ)私が考えたのは、私の妻が姿を消した後、君たちを産んだと考えたんだ

アグサ)そんな…マンガみたいなこと…!

エトセ)私もそう思うよ…でも、君たちの目が一つの証拠。

アガサ)…そう、ですか

エトセ)…忘れて!私の戯言だし…

アグサ)いえ、忘れません。てか、忘れられません…

エトセ)食後に歯切れの悪い話をして、すまないね

アズサ)大丈夫です大丈夫です!!

エトセ)心の箪笥にでも仕舞っといてくれると嬉しいよ…

兄弟)は、はい…

[中央寄せ]それから数年、俺たちは10歳になった。[/中央寄せ]

[太字][中央寄せ]そして、俺は人生を変えることとなる出会いをした[/中央寄せ][/太字]

大きな桜の木がある公園

[中央寄せ]この時の公園には俺たち兄弟と2,3人ほどの子供が遊んでいた。[/中央寄せ]

アガサ)グルグルグルグル…(めっちゃ鉄棒で回ってる)

アズサ)アガ兄すげー!

アグサ)なんでそんなに回れるんだよ…

アガサ)毎日やってるからな!!グルグル…

アグサ)ほえ~

アズサ)わー僕もやってみよー!グルン…

アグサ)一回で終わってるよ

アズサ)あー!!もっかいもっかい!!グルングルン…

アグサ)すごいねぇ

アグサ)…(僕は何しよっかなぁ…走ってれば何か思いつくかも!)

アグサ)タッタッタッタッタ…

子供)ワーワー!!(アグサの目の前から突っ込んでくる)

アグサ)うわっ!ドテッ(勢いよく転ぶ)

子供)ワーワー!!(走り去る)

アグサ)うぐっ…いった…

???)だいじょぶ?

アグサ)え…?

[中央寄せ]優しく手を差し伸べてくれたのはのちに親友となる同い年の子供だった[/中央寄せ]
アグサ)あ、ありがとう…

???)君なんて名前なの―?

アグサ)僕はアグサっていうよ!

レン)俺はレン!呼び捨てで良いよー!よろしくね!!

アグサ)レンっていうんだね!かっこいい…!

レン)アグサってのもカッコいいよ~!

アグサ)ねね、一緒に遊ばない?

レン)いいね!一緒あそぼ!

アグサ)じゃあ…鬼ごっこする?

レン)分かった!じゃあ先俺鬼ね!10秒数えるから逃げて―!

アグサ)わー! たたたたたたたたたたたた!!

[中央寄せ]それからレンと色んな遊びをした。
今まではアガサ達や大人としか遊んだことがなかったからとても楽しかった。[/中央寄せ]

夕方

レン)あ、もう夕方じゃん…

アグサ)いつの間に…

アガサ)おーいアグサ―!帰るぞー!

レン)兄弟たちが呼んでるね、また明日!

アグサ)!うん!また明日!!

[中央寄せ]毎日毎日放課後にレンと遊んだ。
学校は違ったがいつも同じ時間に会って、遊んで、楽しんだ。
そのすべてを、公園の丘の上に立つ大きな桜の木を静かに見守ってくれた。
数週間後、俺たちはもう親友といえるような関係になった。[/中央寄せ]

[中央寄せ]あの日もいつもと同じように一緒に遊んでいた。[/中央寄せ]

[中央寄せ]ただ、その日は俺とレンとある”女の子”だけが遊びに来ていた、。[/中央寄せ]

アグサ)レン―!今日は何して遊ぶ―?!

レン)んー…じゃあ今日は…

レンママ)おーい!レンー!!歯医者の時間よー!!

レン)あ、そうだった!!ごめんアグ…俺行かなきゃ!じゃあまた明日!!

アグサ)あ、うん…また明日…

アグサ)……

アグサ)…また一人になっちゃったな…

ぽとっ(アグサの足元に何かが落ちる)

アグサ)ん?これは…”菊”?

???)わー!ゴメンその花とってぇぇ!!

[中央寄せ]奥の方から走ってきたのはかごを持った同い年ほどの女の子だった。[/中央寄せ]
???)わ、、(転ぶ)

アグサ)お、(受け止める)

アグサ)うわー!(倒れる)

アグサ)……

???)……

今どんな体勢かというと、丁度女の子がアグサに床ドンしている感じになってる。

???)あ、ごめんなさいっ!(起き上がる)

アグサ)わ、ごめん…(起き上がる)

???)ほんっとにごめんなさい…

アグサ)大丈夫大丈夫!

その子はオレンジの長い髪をゆるっと一本の三つ編みにした髪。
巫女装束のような赤と白の着物を着て、手には色とりどりな菊がたくさん入ったかごを持っていた。
一つ気になるのは耳につけている太めな紅白紐を輪にした耳飾りだ。

アグサ)君、なんていうの?

[太字]カグラ)私はカグラって言いますっ![/太字]

アグサ)あ、もしかしてさ…ラララ小学校の4年生の…Cクラスの子?

カグラ)え、何で知ってるの!?

アグサ)俺も同じ学校の同じ学年なんだ!そこでよく噂になってるから…

カグラ)わあ…やっぱりそうなんだ…

アグサ)派手な髪色で引っ込み思案な奴がいるって…

カグラ)この髪色、変だよね…

カグラ)お母さんもお父さんも黒髪なのに私だけ…目の色も!

カグラの目の色は赤色だ。

アグサ)でも俺の目の色と一緒じゃん!

カグラ)え…?

アグサ)目、合わせてみて

カグラ)…!ホントだ!

アグサ)でしょ?うちの家族はみんなこの色だよ。だから自信もって!

カグラ)…うん!

アグサ)あ、この花(花を渡す)

カグラ)あ、ありがとう!

アグサ)綺麗な菊だね!君の家で作ってるの?

カグラ)うん!うちは神社もやってるし花屋もやってるんだよ~!

アグサ)すごっ!二刀流じゃん!!

カグラ)ひひ~いいでしょ~

アグサ)その花たちめっちゃ地面に散ってるけど…

カグラ)わー!さっき転んだせいで…拾わなきゃ…

アグサ)手伝うよ!





アグサ)これで最後!

カグラ)ありがとぉ…ほんとに色々と…

アグサ)いえいえ、てか、なんで花をかごに入れて持ってきてるの?

カグラ)花売りだよ!おつかい頼まれちゃって

アグサ)そっか…じゃあ俺買うよ!

カグラ)え、いいの!?

アグサ)うん!めっちゃ綺麗な花だからね!二輪ください!

カグラ)わ~嬉し~ほいどぞ!

アグサ)ありがと!




アグサの家

アグサ)おとーさまー!

エトセ)んー?どうしたんだい?

アグサ)これあげますっ!(菊を渡す)

エトセ)わ!綺麗だね…!部屋に飾っておくよ!ありがとうね

アグサ)ひひ!どういたしまして!!



このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

質問されそうなこと
・うp主がアグサっていう名前にした由来は、
 敵が「あっ」という間に「グサッ」と斬るからきてます。
・途中でアグサの一人称が「僕」から「俺」に変わったのはレンから移りまし  た。
・菊のもう一輪はアグサの部屋に飾りました。
では!

2024/10/16 16:11

一月 ID:≫4pMu/RBfMdiu6
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