ハイキュー《短編》【あなたと過ごした日々を】
#1
あなたと過ごした日々を
「●●、帰る」
『ちょっと待って!?』
「待たない。早く来て」
『国見くんー!?』
タッタッ
実の彼女に酷いぞ国見くん.....
彼女って言えば、"先輩"のこと思い出す、なぁ....
回想....
《好き、付き合ってくんない?》
《...!わ、私もすき、です!》
世界で1人だけだったの
《お前バカすぎ》
《うぅ...言わないでください....》
誰より彼を愛してたの
《俺、勉強に集中したいから別れてほしい。ごめん...》
《そっ、そうですか....!受験頑張ってくださいっ....》
でもお互いのこと思って、
白鳥沢
青葉城西
「別々」の道を歩いたの
「受験時に別れる」とか、ありきたりな話だけど
《ふっ....うぅ...忘れられない、よぉ...》
そう簡単な話じゃないの
「好き」「大好き」「愛してる」「 I love you」
上手く言葉にできないけど
「お母さん」「お父さん」「友達」
何より彼を愛してたの
『国見くん早い〜!笑』
また誤魔化して、笑ったなぁ....
「●●が遅いだけ」
『あっ!運動音痴とでも言いたいのか!』
「えっ、そうじゃねーの?笑」
『....!』
あっ、なんか似てるなんか似てる
《はっ、お前こんなこともできねーのかよ》
《うるさいですねー?白布先輩からは褒め言葉とか出てこないんですかー!?》
揶揄うように笑った顔が、なんか似てる....
「だってお前持久走でも....」
『やめよ!?そういうのさぁ!?』
「必死かよ」
....なんか似てる
《シャトルラン、本気?》
《え、本気じゃなかったらこんな記録出せません》
《...体力無さすぎだろ》
《悪かったですねぇ!?てか言わないでください!》
《必死かよ》
なんか似てる
《●●、本当ごめん.....》
《「(そういう表情が欲しいんじゃなくて)」》
もう一度笑って欲しかった
《「●●...?」》
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