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新しい恋、見つけてもいいですか?

#1

第1話

___ L I N E ♪


この音につい胸が躍る。

私のメッセージを、彼が読んでくれたってことだよね。

嬉しい気持ちの反面、少し不安な気持ちで恐る恐るLINEを開く。



ちゃんと返してくれてることに安堵する。

あぁ、これが幸せっていうものなのかな。

彼と話すだけで、こんなにも嬉しい気持ちになるなんて。

彼のことが、より一層好きになる。

この幸せな日々が、ずっと続きますように。

この想いが、

彼に届きますように。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

私が彼と出会ったのは昨年。

桜が散り始めた時期だった。

席が前後で、ずっと仲良く喋ってた。

最初はただの友達だったのに、いつしか彼に恋愛感情を抱くようになった。

でも、席も遠くなり、徐々に話す機会が減った。

話す機会が減っても、ずっと好きだった。

普段ふざけてばかりいるのに、部活に人一倍真剣なところも。

人の失敗を、絶対に笑わないところも。

決めたことを、最後までやり切るところも。

何事にも諦めないところも。

全部好きだった。

それなのに。


友 「蓮、彼女いるらしいよ」


全て無駄だったんだと気付かされた。

彼と目が合うだけで嬉しくなった。

彼と話すだけで嬉しくなった。

彼と同じことをするだけで嬉しくなった。

彼のLINEを追加するだけで嬉しくなった。

彼にLINEを送るだけで嬉しくなった。

彼からLINEが返ってきただけで嬉しくなった。

彼が居るだけで、嬉しくなった。

私が彼に寄せていた想いは、所詮ただの一方通行。

彼からしたら、私なんてどうでもよかった。

それなのに1人で舞い上がって。


あぁ、気持ち悪いな、私。


彼のことを考えてばかりいた癖が抜けないから、今も頭の中は彼のことばかり。

この癖は、きっと一生治らない。

写真フォルダを開くと、彼の写真がたくさんあった。

彼の試合を見に行った時の写真。

彼のストーリーの写真。

少し遡ると、彼が笑顔でピースサインをしている写真を見つけた。

彼の笑顔を見た瞬間、自然と涙が頬を流れた。


写真を削除


震える指をなんとか動かし、写真を削除する。



私の写真フォルダから、彼の写真が消えた。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

短編カフェというサイトでゆる~く小説を投稿しています。
日記も投稿しているのでこちらも見てください♪
https://tanpen.net/user/userpage/sigurenren/


いかがだったでしょうか。
片想い中の女の子の心境がリアルに伝わっていれば嬉しく思います。
第2話もお楽しみに❕

2023/08/30 21:18

時雨 ID:≫20QSC9R4i36Yo
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