放課後。
彩希は部活なので、私は一人で帰ることになった。

･･･向こうで見つかると大変だしな、、。

私は学校の裏から帰ることにした。


歩いていると、その先から声が聞こえる。

･･･なんだろう。

そう思い、私はこっそり話を聞くことにした。

「[小文字]朝倉くんのことが好きです。付き合ってくれませんか、、！？[/小文字]」

「･･･！」

小さいながらも私は微かすかに聞こえた。そして、その言葉の意味をやっと理解した。

･･･やっぱりモテるんだ。

そう私は感じた。告白している子の隣にはやはり、『朝倉凪』くんが立っていた。
すると、彼の口が開いた。

「･･･ごめん、君の気持ちには答えられない。だって＿＿＿。」
「･･･！」

最後の言葉は聞こえなかったが、その子はフラれてしまったことが読み取れた。
彼女は驚いていた。すると、涙をポロポロと流し始めた。感情が一斉に津波のように押し寄せたのだろう。すると、朝倉くんが彼女のそばに駆け寄り、背中をそっと撫でた。

「･･･辛い思いをさせてしまってごめんね。でも、僕をこんなにも愛してくれて、ありがとう。」

と、優しく言った。彼女が朝倉くんの方へ顔を向けると、彼はにこりと笑った。

「･･･、朝倉くんのほうが謝る必要はないよ、、。でも、ありがとう。」

二人は微笑ほほえみ合った。


その後、二人は話をしながら帰っていった。
私はその姿を見送ることしか出来なかった。