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男子系女子のあざとさに困っています

#2

第二話

「・・・。」

昼休み。私は大好きなクリームパンを食べ終わった後、じっとある人を見つめていた。

・・・そう、さっきの人だ。

そう言えば、名前聞いてなかったな、、。・・・待って、こんなことしてると変人と思われてちゃう、、!

一回目をそらし、見られているのがバレないように、またちらっと斜め前を見た。
少し長い短髪、整った顔。まるで女の子のようだ。・・・まあ、そうじゃないと思うけど。
周りは男子で囲まれ、楽しそうに笑いながら話をしていた彼が見えた。

・・・カッコ良いな、、。

横顔はいつにも増して爽やかだった。

「な〜に見てるの?」
「・・・!」

後ろから声が聞こえた。

「あ、なんだ。彩希かぁ〜、びっくりした。」

後ろから声を掛けて来た子は、私の親友の彩希だった。

「いや〜ね、今日の雛たんはいつもと違うような気がしてねぇ。特にお昼から。」
「・・・!」
「あ、図星だね?」

彩希はからかうように私の方を指差した。

「なんかあった?」
「う、いや、、その、、。」

私は戸惑った。しかし、もう予想は当てれられているので観念して私は正直に話した。

[水平線]
「へぇ〜、あ〜!朝倉さんのことね〜。」
「あ、朝倉?」
「うん、あの子の名前[漢字]朝倉凪[/漢字][ふりがな]あさくらなぎ[/ふりがな]って言うの。」
「・・・へっ、へぇ、、。」
「いや、もう私に言ってるんだから動揺しないでいいでしょ。」

[漢字]咄嗟[/漢字][ふりがな]とっさ[/ふりがな]に彩希からツッコミが入る。
すると、彩希は何か閃いたように手をぽんと叩いた。

「・・・で、朝倉[太字]くん[/太字]のこと好きになったの!?」
「うぅ、それは、、その、まだ、、」
「なーんだ、もう告っちゃえば良いのに。きっと雛ならすぐOKしてくれるって!」
「・・・っ、でも、、。」

私はもじもじした。その姿を見た彩希は言った。

「そっかそっかぁ、雛って結構恋愛に初なんだね、こう見えて。」
「うっ」

私の心めがけて棘が突き刺さったように感じた。
私が落ち込んでいると彩希がニヤニヤしながら行った。

「でも、雛が恋をするなんて意外だなぁ。いつもは恋をされる側だもんね〜。」
「・・・。」

私はぷくっと口を膨らませた。

「・・・何か悪い、、?」
「い〜や、反対だよ。むしろ嬉しい。だって、親友が好意を抱いているんだよ、嬉しくならない友達なんていなかろう。」

すると、間を空けて彩希が付け加えた。

「あと、良いなって。青春してる感あるな〜って思うから、さ。」
「・・・、彩希が親友で良かった。」
「・・・え?急にどした、雛、、?怖いんだけど、、。」
「んふふっ、何でもないっ、、!」

私は窓から見える青空を見上げ、一つ、息を吐いた。

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作者メッセージ

見てくださりありがとうございます!雛と彩希との会話を書くのが楽しいです♪特にツッコミのとこ。一生書いてたいです((は?

2024/04/20 13:47

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