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梟谷のマネは今日も静寂。

#39



●●『…』
黒尾「…ゴクリッ…」

夜風が空いた窓から吹き抜ける
その教室には張り詰めた
空気が流れている
そこにいるのは、音駒主将である
黒尾鉄朗を鋭い視線で見つめる
○○●●の姿…
…今、彼らは彼ら以外は知らない
[漢字]闇のゲーム[/漢字][ふりがな]ババ抜き[/ふりがな]の第2ラウンドに挑んでいた
その中、まるで獲物を狙い視界に 
捉えた夜行性のフクロウのごとく鋭い
眼光を光らしているように見える
●●の姿…そして今に至る

黒尾〔…あー、くっそ、相変わらず
    分かりにくい表情しやがって
     もはやコイツにババ抜き
     やらせんのは反則だっての!!〕
●●『黒尾さん、遅いです
      早く引いてください
       夜が明けちゃいますよ』
黒尾「わーってるっての!!」
●●『…私がなにを考えているか
      反則レベルで分からない…
       …そんなところですかね』
黒尾「なっ、お前…なんで…!!!」
●●『図星なんですね、さっきまで
      澤村さんに散々煽り散らかして
      いたのはどこのどいつ
      なのでしょう、笑えてきます』
黒尾「なにが笑えてくるだよ…それなら
    ちゃんと笑ってみたら
      どうなの?全く表情筋
       動いてないぜ?お嬢さん」
●●『動揺を隠そうと平常を
         装っていますね
      まったく、見え見えですよ』
●●『詐欺師っぽいんですから
       らしく振る舞わないと』
木兎「●●の手の中でコロコロと
    転がされ揺らぐ黒尾の心!!
    転がされる黒尾には勝利の道が
    見えない!!見えないーっ!!!」

勝手にナレーションを入れる木兎を
ある者は苦笑し、ある者はキレ
ある者はまた…

●●『木兎うるさい、黙れ
          この単細胞』
木兎「え、あ…ご…ギョメンナサイ…」

木兎に厳しい言葉をかけるのである

赤葦「…?」
菅原「…ん?どーしたんだよ赤葦?
       不思議そうな顔して」
赤葦「あ、いや、全然気にしないで
       もらって大丈夫です」
菅原「なんだよそれー気になるだろー」
菅原「教えろよーセッターのよしみでさー」
赤葦〔菅原さんは烏野の中では割と
    常識人だと思ってた自分が
     いた頃が懐かしい…〕
赤葦「…なんだか今の●●
    ちょっと変だなって思って」
菅原「それは…まぁ、確かに煽るとか
    しなさそうだったから
     イメージの全然違ったなー
         とは思ったけど」
赤葦「普段はあんなことしませんよ」
赤葦「…しないんですが、どういう
       ことなんでしょうか…」
菅原「なんでかあんな感じと」
赤葦「はい…疲れてるからと言って
    みたものの、なにか少し
     腑に落ちないような気がして…」
菅原「…なぁ、赤葦さっき
    「色々ありすぎた」 
      って言ったよな?」
赤葦「ええ…まぁ…」
菅原「その色々ってホントに
        話せないやつ?」
赤葦「…そうですね…」
菅原「そっかー、じゃあ良いけど」
菅原「●●は多分、なにか
    変わろうとしてるんじゃないか?」
赤葦「変わろうとしている…ですか」
菅原「俺にはお前らに何があったのか
    知らないけど、きっとそれは
     アイツにとって辛くて
     苦しくて仕方ないこと
      だったんだろうなって」
菅原「本人に聞いても分からないとか
    言われちゃうかもだけど
    恐らく…いや、確実に
    ●●はあがいてるよ
    その証拠に、少しいつもと
    違うんじゃないかな
        って俺は思うけど」
赤葦「…なるほど…それなら…俺
    としても少し安心
     できます…色んな意味で」
菅原「まぁ、取り敢えず今は好きに
    やらせてやれよ、なにか
     あったら俺のことだって
     頼ってくれて構わんべ!!」
赤葦「…ありがとうございます、菅原さん」

そんな彼らの交わした言葉の数々を
今の●●では知る由もない
今はただ黒尾との駆け引きに夢中なのだ

●●『…いよいよ本当に長過ぎます』
黒尾「そーかいそーかい、…正直
     俺もこの状況に飽きてきた。」
●●『いや知りませんよ』
黒尾「っつってもよーわかりにくいの
    なんのなのよ、お前
       それ、自覚してる?」
●●『…頭大丈夫ですか。』
黒尾「失礼か!!!」
黒尾「ちぇっ…」
●●『…』

ついさっきまで絶対に見抜いてみせると
言わんばかりの闘志を燃やし反応を
伺い続けた黒尾が突然目をそらす
その瞬間を●●は見逃さなかった
少し前までまったく気に留めていなかった
自分の手札のある1枚に視線を集める
そしてすぐさま目線を元に戻した…
















黒尾〔…ふっ…引っかかったな?〕

そんな●●の行動を起こした瞬間を
黒尾は見逃さなかった…いや、狙って
わざと視線を逸らしたのだ
自分が隙を見せれば相手はそれより
大きな隙をみせる、そう黒尾は
確信をついていたのだ

黒尾〔1枚のカードに集中した視線
    俺がそっぽを向いた瞬間に
    狙ったアクション、一瞬に
    して目を離した元に戻る…
    …つまりそのカードはこれらの
    条件から見るに当てはまるのは
    そう、ジョーカー!!〕
黒尾「…●●、お前もまだまだだな!!」
●●『なにがまだまだなんでしょうね』
黒尾「なんだって良いだろ?取り敢えず
    お前はまだまだ黒尾さんに
    勝つなんてことありえねーの!!」
黒尾「これだっ!!」
木兎「おおっ!!やっと黒尾カードを引いた!!!」












黒尾「…な…ど、どういうことだ…」
●●『…』
黒尾「…ジョーカーじゃ…ない…!!?」
黒尾〔あれは確かに行動心理的な
    話でジョーカーだったはず…!!!〕
●●『…視線フェイント』
黒尾「…!!!まさか…お前…」
●●『黒尾さんなら良く知って
      ますよね、研磨の得意な
      プレーの一種なんだから
      いつも最前列見て
       たんじゃないんですか』
●●『もう少し、本当にそれが
      ジョーカーなのか
        迷えば良かったですね』
黒尾「ぐぬぬ…」

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作者メッセージ

えー、全作品の投稿頻度3ヶ月に1回くらいになりつつ
あるのんです。
もう毎回毎回遅れてすみませんから
始まってる気がするんだけど。
でも本当に毎度毎度ごめんなさい遅れてて
それで毎度毎度内容をうっすいと、最悪やん。
でも本当に今回粘れるとこまで粘ったつもりです
フルババ抜きは書くのキツいって
〇〇『なんか今回ナレーション忙しい』
あれ、夢主ちゃんおる
〇〇『書いてんのそっち』
メタいメタいやめれ、えっと、ナレーションの話だっけ
実はそうなんです、今までにはなかった大分
多めのナレーション、これ一応意味があるので
次回でも少し触れるかもだけど、これからの
この作品を通して
あー!!そういうことだったんだ!!
って感じになっちゃってください
次回で多分すぐさまババ抜き編終わっちゃうかも
しれませんが、この作品をこれからも
待っててください
〇〇『…また』

2024/07/01 04:24

のん ID:≫upqC3on0qH/LU
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・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

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