あの女優はバスケ部のマネージャーです。
キャーキャーキャーッ
「じゃあ○○、行こうか?」
『......なんで来たんだよ』
何故こうなったかご説明しよう
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学校に着いて、クラス表を確認するとまさかの同じクラスだった私たち。高尾くんは、「運命じゃん俺らっ......」とか爆笑してたけど気にしない。
入学式、適当に2列に並ぶらしい(大丈夫か?)だから、隣同士で並んで話してましたとさ
『あ、高尾くんよ高尾くん』
「なんです、○○さん○○さん」
『私さ、こう見えても頭いいんだよ?』
「え、○○ちゃん何言ってんの?頭大丈夫?」
『酷くない!?それでねー、私「新入生代表、●●○○」あちゃ、行ってくるね』
新入生代表なんだよ、そう告げる前に自分の名前が呼ばれていたので立った
高尾くんは心底驚いた顔をしていたけど、何故か笑ってた
高尾くん性格悪いね
ステージに登り、演台に手をつき前を向く、息を軽く吸って、
『.....新緑が日にあざやかに映る季節となるなか、私たちは今日、この秀徳高等学校の門をくぐりました。真新しい制服を身にまとい、これからの高校生活への期待や希望に胸を膨らませております。本日は、このような形になってしまいましたが、私たち新入生の為に式を挙げて頂き誠にありがとうございます。』
『これからの三年間、秀徳高等学校で過ごす日々の中で勉学はもちろん、部活動、生徒会活動においても積極的に取り組み、秀徳高等学校に貢献できるよう努め、新たな経験を通し多くの事を得たいと思います。』
『また、新たな経験をしていくにあたり、壁にぶつかり、前への進み方がわからく、立ち止まってしまうことがあると思います。そんな時は諦めるのではなく、仲間と手を取り合い、時には先生方、先輩方、保護者の皆様の力を借りながらも、少しずつ前に進めるよう努力していきます。』
『私たち新入生一同は、秀徳高等学校の生徒としての自覚、誇りを持ち、家族や先生がた、そして今日まで秀徳高等学校の歴史と伝統を築き、守ってこられた先輩方に恥じることのないよう、一つ一つの行動に責任を持ち、自立した高校生活を送れるよう心がけていきたいと思います。』
『この三年間をなんとなく過ごし、無駄な三年間にしないために、私たちは今まで学んできたことを活かし、それぞれの目標や夢をつかむために、また、まだ目標が見つからない人は自分の目標を見つけるために、日々精進していきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。』
『本日は誠にありがとうございました。』
私のスピーチが終わると同時に拍手が起こった。みんな紙も何も持ってないことに驚いているんだろう、それをお構いなしにステージ裏に行き、少しお手洗いに行きたい。それだけを伝えてトイレに行く
ガチャ........
.......クッソ長い!!!ふざけんな!なんでこんなクソ長くしたんだよ!こちとら、愛想も振り撒くってんだぞ!?これを全部読んだ私を褒めろ!
そう心の中で怒鳴ってある人に電話を掛ける。あの人、今日入学式だから休みだろ、マジなんなの、2年生も入学式出ろや。3年になったらマジ生徒会長とか推薦されてほしい、そんで在校生代表してほしい、とんでもなくしてほしい
『おっ、さすがですね。電話に出るのが早い』
反射神経とか....?ダメだ、その先輩想像すると笑えてくる
《何の用だよ。くだらねぇ理由だったら切る、休みなんだぞこっち》
『新入生代表疲れたんですよね、そんで《切る》最後まで聞いてくださいよ。ちょっとくらい心広くしてくださいよ』
ちょっとぐらい可愛い後輩の言うこと聞いてもいいと思うんですけどねー?
《これ以上広くする必要ねぇよ》
なんか言ってたけど無視する
『あっそうそう、本題なんですけど、今日の午後からショッピング行きません?暇なんですよー』
《俺は暇じゃねぇ》
『うっそだぁ、先輩家凸りに行ってあげましょーか?』
そう言ったら間一髪入れずに
《来んな》
『え〜、本当は嬉しいくせにぃ〜!この○○ちゃんが、直々に来てくれるんですよ?これ以上の幸せなんてないですって〜』
《うぜぇ》
『別にいいじゃないですかぁ。それとも、窓から侵入されたいですか?』
そう言ったら
《.......来んならインターホン鳴らせ》
『おっ、さすが先輩〜!じゃ、お姫様みたいにエスコートしてくださいね!』
折れてくれた〜
『また後で、先輩』
そう言って電話を切った
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