鏡像世界を知りたい10000歳の冒険者
ゼーリエ『何が想像を超えるだ』
『私の魔力を見て立ち竦んでいる。』
『他の受験者となんら変わらん。』
フェルン「……」
ゼーリエ「……待て。お前、[下線]何が見えている?[/下線]」
フェルン「…揺らいでいる。」
ゼーリエ「…フェルンとか言ったな。」
「お前私の弟子になれ。」
フェルン「え、嫌です。」
ゼーリエ「悪いようにはしない。私ならお前をより高みへと連れていける。」
「未だかつて魔法使いが辿り着いたことのないほどの高みへ。」
フェルン「それは合否と関係があるのですか。」
ゼーリエ「あるかもしれない。」
フェルン「そうですか。」
「ゼーリエ様。私は[太字]フリーレン様[/太字]の弟子です。」
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フリーレン「フェルン。ゼーリエが色々と言ってくると思うけれども」
「要求を呑む必要はないよ。」
「私がゼーリエに何を言っても不合格になるように」
「フェルンは何を言っても合格になる。」
「だってゼーリエの直観はいつも正しいから。」
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ゼーリエ「フリーレンの入れ知恵だな。」
「…私は有望な魔法使いを見逃すほど馬鹿じゃない。」
「合格だ。次。」
~数時間後~
ゼーリエ「ゼンゼ。」
「すまなかったな。確かに今年は豊作だ。」
フェルン「フリーレン様。受かりました。」
フリーレン「よくやった。」
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~今夜~
フェルン「今夜特権の授与があるのですが、同伴者がいてもいいそうです。」
「せっかくですし皆で一緒に行きましょう。」
『すごく嫌そうな顔してる…』
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シュタルク「宵の鐘だな。」
フリーレン「そろそろ特権の授与が終わる頃かな。」
「一級魔法使い。この世界で50人もいない魔法使いの頂点か…」
「フェルンも立派になったね。
「この時代ではきっとフェルンのほうが有名な魔法使いになるんだろうね。」
シュタルク「…フリーレン。」
フリーレン「嬉しいね。」
シュタルク「…そうだな。」
●●「フリーレン。」
フリーレン「●●。特権の授与は?」
●●「行きたくないし、特権もらったって意味ないし…。」
フリーレン「なんで?」
●●「言ったでしょ?私は他世界の住人なんだって。」
「私が今特権をもらったら、もう皆の前から消える。」
「私とゼノスは…そういう存在だから。」
「大昔に終末の炎厄から世界を救って、」
「ゼノスと相打ちして死んで。」
「気づいたら色んな世界を旅していて。」
「沢山の思い出を紡いでいった。」
「この世界が最後なんだと、私は知っている。」
フリーレン「終末の炎厄をどうしたの?」
●●「封印した。私の座の能力で。」
「長くは持たない。またカルテノーの戦いが起きるかもしれない。」
シュタルク「それ…やばいんじゃねぇか?」
●●「数々の世界を救っていったよ。」
「この世界の終末を止めれば最後。私達は死を迎える。」
「これが、私とゼノスの秘密。」
「ゼーリエは凄いね。私達が他世界から来たことも見抜けるなんて。」
「明日が大変なんだよー!」
「特権もらって終末止めてゼーリエに元の世界に戻らせてもらうんだから!」
シュタルク「…大変なんだな。そっちも。」
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