鏡像世界を知りたい10000歳の冒険者
ファルシュ「第三次試験の内容は、大魔法使いゼーリエによる面接です。」
フリーレン「そう来たか。ゼーリエは私とフェルン、●●を受からせる気はないね。」
フェルン「お知り合いなんですか?」
フリーレン「昔のね。」
「たぶん直感で合格者を選ぶつもりだろうね。」
「でもゼーリエの直感はいつも正しい。」
「現に私は未だにゼーリエが望むほどの魔法使いにはなれていない。」
●●「あ、次私だ。行ってくるね。」
フリーレン「頑張ってね。」
●●「もう分かっているんじゃない?」
ゼーリエ「ふん、別世界から来たのか。」
●●「流石フリーレンより生きたエルフ。わかってんじゃん。」
「ま、私には及ばないと思うけどね。」
ゼーリエ「帰る方法を教えろ。だろう?」
「いいだろう。返してやる。」
●●「おー。あっさり了承してくれるんだね。」
ゼーリエ「お前、私より強いだろう。戦って死ぬなんてごめんだ。」
●●「悲しいなぁ。まぁいいけど。」
「明日、仲間を連れてくる。その時によろしくね。」
「フリーレン達にも一応言っとくけど。」
ゼーリエ「お前、フリーレンには10000年とか言っている癖に」
「本当は不死なんだろう?」
●●「バレたか。じゃーねー。」
ゼーリエ「[小文字]合格だ[/小文字]…」
●●「フリーレン、合格したよ。」
フリーレン「おめでとう●●。よくやった。」
●●「それともう一つ…」
フリーレン「●●達は別世界からきていたの?」
●●「そうだよ?死んだんだっけ。それで。」
フリーレン「まぁ話はあとで聞くとして…次は私のようだから行ってくるね。」
●●「いってらっしゃぁ~い。」
ゼーリエ「フリーレン。」
「お前も一級魔法使いになった自分の姿をイメージできていないな。」
「だが他の受験者とは異なる理由だ。」
「お前は私が合格を出すとは微塵も思っていない。」
フリーレン「事実でしょ。」
ゼーリエ「一度だけチャンスをやる。好きな魔法を言ってみろ。」
フリーレン「花畑を出す魔法」
ゼーリエ「フランメから教わった魔法か。実にくだらない。」
「不合格だ。」
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フリーレン「ねぇ、ヒンメル。どうして私を仲間にしたの?」
ヒンメル「強い魔法使いを探していたからね。」
フリーレン「それなら王都にいくらでもいるでしょ。」
「私じゃなくてもいい。」
ヒンメル「君がいいと思ったんだ。」
フリーレン「なんで?」
ヒンメル「フリーレン。君は覚えていないだろうけれども、」
「昔、僕は一度だけ君と会ったことがある。」
フリーレン「うん。全然覚えていない。
ヒンメル「だろうね。」
「子供の頃、森に薬草を取りに入ったとき道に迷った。
「長い間夜の森をさまよって人生で初めて孤独を味わった。」
「もう二度と村に帰れないかと思ったよ。」
「そのとき一人のエルフが人里の方向を教えてくれた。」
「本当に方向を教えるだけで励ましの言葉一つ口にしなかった。」
「子供心になんて冷たい人だだと思ったよ。」
「僕のそんな不安を感じ取ったのか、」
「それともただの気まぐれだったのか、」
「君は僕に花畑を出す魔法を見せてくれた。」
「綺麗だと思ったんだ。生まれて初めて魔法が奇麗だと思った。」
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フリーレン「きっとこれはただの偶然に過ぎないことだけれども、」
「ヒンメル達と出会わせてくれたのは」
「[漢字]師匠[/漢字][ふりがな]せんせい[/ふりがな]の教えてくれたくだらない魔法だよ。」
「それとゼーリエ。フェルンも同じように不合格にする」
「つもりだろうけれども多分それはできないよ。」
「あの子はゼーリエの想像を超えるよ。」
【おまけ】
フリーレン「思い出したあのときのガキか」
ヒンメル「言い方ひどくない?」
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