オタクは今日も恋をする 3
あけおめ!ことよろ!と言うことで、スペシャルやりまーす!
ピンーポーンとインターホンの音がする。
「はーい」と私は玄関に行き、ドアを開ける。
「あけましておめでとー!」と大きな声でみんなは言った。
「お、おめでとう」私は驚いて言った。
みんなが来るとは知らなかったんだ。
「えっと、ちょっと待ってて。お母さんがいるから。」と私は言い、母がいるリビングに向かった。
母からOKが出たのでみんなを上がらせた。
「あけましておめでとうございます。」とみんなは頭を下げて言った。
ダイニングルームに遥が行き、「すごーいっ!食べ物がいっぱいあるー!」と目をきらきらしながら言った。
言ってなかったが、遥は食べる事が大好きだ。沢山食べているけれど太らないが、食費は結構かかる。いいのか、悪いのか。
「自由に食べていいよ。」と母が言う。
私は止めたが「いいよ、いいよ。」と母は言う。
机びっしりに置かれた食べ物だけど遥は1人で食べれる。
「は、遥。1人で食べないでみんなで食べるんだよ。」と警告する。
「私のは残さなくていいからね。」と母は言う。「分かりました」とみんな。
「あ、そうだ。これ。」私はキッチンからガサガサと漁る。
「あれ?無いな。」どこやったっけ?と顔に手を当てながら考える。
「あ!」と思い出す。私は再びガサガサと漁る。
「これ!飲もうよ!」と私はみんなに見せながら言った。
「しゃ、シャンメリー?」
「もしかして……」と遥が訊く。
「そう。クリスマスの時の余ったやつ。慎二から貰ったんだ。」と笑いながら言う。
「季節違うけど……」とりえちゃんは苦笑いをしながら言った。
「期限は切れてないから大丈夫!」と私は賞味期限を見せながら言った。
「次のクリスマスまでとっておけばいいのに。」と由依。
「3年になるでしょ。受験が待ってるじゃん。でぇーがくの!」と私は言う。
「でぇーがくってだいがく……の事か……」と明が言う。
「かんぱーい」とみんなで言う。
母は嬉しそうだった。私にこんな沢山の友達が出来たことが。
「合わねー。」と光はおせちを食べながら言う。
「まぁ、そうだよね。なんかごめん。」と私は謝った。
「大丈夫。結月が……」と慎二は言ったが、「うわ、ほんとだ。」と訂正した。
「本当にごめん。」
「謝らなくても大丈夫!」と遥が言う。
「うん。お茶、無いかな?」と遥はリタイアした。
「お茶があったらな……」と淳司が呆れた顔で言う。
こうして地獄の食事会が終わった。
「じゃあ、これ。受け取って。」母は人数分のお年玉をあげた。
「え、いいんですか⁈」と遥が驚いた。
「ええ。これからもうちの結月をよろしくね。」と母が笑顔で言う。
「はい!」
「急に来てごめんね。慎二が結月に会いt……」と途中まで遥が言い、慎二は遥の口を押さえた。
「ちょっと!事実だよ⁈」
「大丈夫、気にしないで。じゃあ、バイバイ。」と慎二が言った。
「うん。また。」
慎二たちが帰った後、私は嬉しかった
私に会いたくて……
私はにやにやしてしまった。
すると、「結月ー。洗い物手伝ってー。」と母の声が聞こえた。
「分かったー!」と大きな声で返事をし、軽快な足取りでキッチンに向かった。
[水平線]
いよいよ3年生の1学期だ。
ワクワクが止まらなく楽しみだという気持ちや、もう3年か、という驚きが混じった感情だ。
[中央寄せ][大文字][太字]3年1組[/太字][/大文字][/中央寄せ]
[中央寄せ]〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜[/中央寄せ]
[中央寄せ][明朝体]25 [漢字]山形 淳司[/漢字][ふりがな]やまがた あつし[/ふりがな][/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ][明朝体]26 [漢字]四ツ葉 りえ[/漢字][ふりがな]よつば りえ[/ふりがな][/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ][明朝体]27 〇〇 〇〇[/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ]〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜[/中央寄せ]
[中央寄せ][大文字][太字]3年2組[/太字][/大文字][/中央寄せ]
[中央寄せ]〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜[/中央寄せ]
[中央寄せ][明朝体]11 [漢字]川淵 遥[/漢字][ふりがな]かわぶち はるか[/ふりがな][/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ][明朝体]12 [漢字]澄川 光[/漢字][ふりがな]すみかわ ひかる[/ふりがな][/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ][明朝体]13 〇〇 〇〇[/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ]〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜[/中央寄せ]
[中央寄せ][大文字][太字]3年3組[/太字][/大文字][/中央寄せ]
[中央寄せ]〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜[/中央寄せ]
[中央寄せ][明朝体]7 [漢字]江利山 由依[/漢字][ふりがな][/ふりがな][/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ][明朝体]8 〇〇 〇〇[/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ][明朝体]9 [漢字]作山 慎二[/漢字][ふりがな]さくやま しんじ[/ふりがな][/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ]〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜[/中央寄せ]
[中央寄せ][大文字][太字]3年4組[/太字][/大文字][/中央寄せ]
[中央寄せ]〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜[/中央寄せ]
[中央寄せ][明朝体]12 [漢字]田中 結月[/漢字][ふりがな]たなか ゆづき[/ふりがな][/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ][明朝体]13 [漢字]辻道明[/漢字][ふりがな]つじみち あきら[/ふりがな][/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ][明朝体]14 〇〇〇〇[/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ]〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜[/中央寄せ]
「あ……」
私は膝から落ちた。
私は口を開けたままぼーっとしたが、涙がじわじわと出てくる。
「あっ。」
私は手で顔を隠した。
手の隙間から涙が溢れ落ちる。
それだけで泣くの、と自分に言い聞かせたが、涙は止まらない。むしろ涙の量は増えてる。
私はその場でうずくまっていた。
誰かの足音がする。
段々と近くなってくる。
だけど私は顔を上げられなかった。
こんな事で泣いている自分の顔を他の人に見せなくなかったからだ。
足音が聞こえなくなった。
荷物を下ろし、その場で座る音がした。
誰だろう?と思いながらうずくまる。
すると、誰かが私の背中に手を添えた。
私は思わず顔を上げた。
そこには慎二がいた。
「結月、どうしたの?」と優しい声で言った。
「クラス……別れちゃった……」私はうつむいて言った。
「休み時間、会いに行くよ。……あ、それと食事タイムの時や、帰る時に。」
私はそれでも悲しかったが、少し励まされた。
「ありがとう。私も会いに行くよ。」
「じゃあ、また。」
私は手を振った。
はぁーっと大きなため息を吐く。
「先生にも言ったのになぁ。」
「クラス替えについて何か希望はありますか?」
「あの、作山くんと同じクラスにしてほしいんですが……」
「何でですか?」
OKを出すかと思ったが、先生は理由を訊いてきた。
理由なんて考えてきていない。理由が彼氏だからは多分通じないと思う。
「えっと……親友だからです。」と私は即興で考えた。
「親友って他にいますよね?」と先生はありえない質問をしてきた。
他に親友はいるのに、と思いながら私は「いませんっ!」と言い切った。
「はい、分かりました。」先生は呆れた顔で言う。
「やっぱりダメか……」
うつむきながら玄関に入る。
ピンーポーンとインターホンの音がする。
「はーい」と私は玄関に行き、ドアを開ける。
「あけましておめでとー!」と大きな声でみんなは言った。
「お、おめでとう」私は驚いて言った。
みんなが来るとは知らなかったんだ。
「えっと、ちょっと待ってて。お母さんがいるから。」と私は言い、母がいるリビングに向かった。
母からOKが出たのでみんなを上がらせた。
「あけましておめでとうございます。」とみんなは頭を下げて言った。
ダイニングルームに遥が行き、「すごーいっ!食べ物がいっぱいあるー!」と目をきらきらしながら言った。
言ってなかったが、遥は食べる事が大好きだ。沢山食べているけれど太らないが、食費は結構かかる。いいのか、悪いのか。
「自由に食べていいよ。」と母が言う。
私は止めたが「いいよ、いいよ。」と母は言う。
机びっしりに置かれた食べ物だけど遥は1人で食べれる。
「は、遥。1人で食べないでみんなで食べるんだよ。」と警告する。
「私のは残さなくていいからね。」と母は言う。「分かりました」とみんな。
「あ、そうだ。これ。」私はキッチンからガサガサと漁る。
「あれ?無いな。」どこやったっけ?と顔に手を当てながら考える。
「あ!」と思い出す。私は再びガサガサと漁る。
「これ!飲もうよ!」と私はみんなに見せながら言った。
「しゃ、シャンメリー?」
「もしかして……」と遥が訊く。
「そう。クリスマスの時の余ったやつ。慎二から貰ったんだ。」と笑いながら言う。
「季節違うけど……」とりえちゃんは苦笑いをしながら言った。
「期限は切れてないから大丈夫!」と私は賞味期限を見せながら言った。
「次のクリスマスまでとっておけばいいのに。」と由依。
「3年になるでしょ。受験が待ってるじゃん。でぇーがくの!」と私は言う。
「でぇーがくってだいがく……の事か……」と明が言う。
「かんぱーい」とみんなで言う。
母は嬉しそうだった。私にこんな沢山の友達が出来たことが。
「合わねー。」と光はおせちを食べながら言う。
「まぁ、そうだよね。なんかごめん。」と私は謝った。
「大丈夫。結月が……」と慎二は言ったが、「うわ、ほんとだ。」と訂正した。
「本当にごめん。」
「謝らなくても大丈夫!」と遥が言う。
「うん。お茶、無いかな?」と遥はリタイアした。
「お茶があったらな……」と淳司が呆れた顔で言う。
こうして地獄の食事会が終わった。
「じゃあ、これ。受け取って。」母は人数分のお年玉をあげた。
「え、いいんですか⁈」と遥が驚いた。
「ええ。これからもうちの結月をよろしくね。」と母が笑顔で言う。
「はい!」
「急に来てごめんね。慎二が結月に会いt……」と途中まで遥が言い、慎二は遥の口を押さえた。
「ちょっと!事実だよ⁈」
「大丈夫、気にしないで。じゃあ、バイバイ。」と慎二が言った。
「うん。また。」
慎二たちが帰った後、私は嬉しかった
私に会いたくて……
私はにやにやしてしまった。
すると、「結月ー。洗い物手伝ってー。」と母の声が聞こえた。
「分かったー!」と大きな声で返事をし、軽快な足取りでキッチンに向かった。
[水平線]
いよいよ3年生の1学期だ。
ワクワクが止まらなく楽しみだという気持ちや、もう3年か、という驚きが混じった感情だ。
[中央寄せ][大文字][太字]3年1組[/太字][/大文字][/中央寄せ]
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[中央寄せ][明朝体]25 [漢字]山形 淳司[/漢字][ふりがな]やまがた あつし[/ふりがな][/明朝体][/中央寄せ]
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[中央寄せ][明朝体]14 〇〇〇〇[/明朝体][/中央寄せ]
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「あ……」
私は膝から落ちた。
私は口を開けたままぼーっとしたが、涙がじわじわと出てくる。
「あっ。」
私は手で顔を隠した。
手の隙間から涙が溢れ落ちる。
それだけで泣くの、と自分に言い聞かせたが、涙は止まらない。むしろ涙の量は増えてる。
私はその場でうずくまっていた。
誰かの足音がする。
段々と近くなってくる。
だけど私は顔を上げられなかった。
こんな事で泣いている自分の顔を他の人に見せなくなかったからだ。
足音が聞こえなくなった。
荷物を下ろし、その場で座る音がした。
誰だろう?と思いながらうずくまる。
すると、誰かが私の背中に手を添えた。
私は思わず顔を上げた。
そこには慎二がいた。
「結月、どうしたの?」と優しい声で言った。
「クラス……別れちゃった……」私はうつむいて言った。
「休み時間、会いに行くよ。……あ、それと食事タイムの時や、帰る時に。」
私はそれでも悲しかったが、少し励まされた。
「ありがとう。私も会いに行くよ。」
「じゃあ、また。」
私は手を振った。
はぁーっと大きなため息を吐く。
「先生にも言ったのになぁ。」
「クラス替えについて何か希望はありますか?」
「あの、作山くんと同じクラスにしてほしいんですが……」
「何でですか?」
OKを出すかと思ったが、先生は理由を訊いてきた。
理由なんて考えてきていない。理由が彼氏だからは多分通じないと思う。
「えっと……親友だからです。」と私は即興で考えた。
「親友って他にいますよね?」と先生はありえない質問をしてきた。
他に親友はいるのに、と思いながら私は「いませんっ!」と言い切った。
「はい、分かりました。」先生は呆れた顔で言う。
「やっぱりダメか……」
うつむきながら玄関に入る。