オタクは今日も恋をする 3
今日は……部活を引退する日だ。
言ってなかったっけ?
ごめん。
[斜体]〜結月side〜[/斜体]
「結月せんぱぁーい!由依せんぱぁーい!」
優香ちゃんが泣きながら向かって来る。
私も釣られて泣いた。
「優香ちゃん、ありがとう。」
私と由依は同時に言い、私はしゃくり上げながら言った。
涙が止まらない。
「結月せんぱい、また会えますか?」
優香ちゃんは静かに言った。
「うん。まだ卒業しないから。」
「そうですね!」
涙を流しながら優香ちゃんは笑った。
その笑顔が私の胸に刺さった。
もう、一緒にプレーできないんだ。
休憩の時間、一緒に笑い合ったりもできないんだ。
そう思うと涙が溢れてくる。
[斜体]〜由依side〜[/斜体]
「結月せんぱぁーい!由依せんぱぁーい!」
花房さんが泣きながら向かって来る。
「花房さん、ありがとう。」
「優香ちゃん、ありがとう。」
結月と私は同時に言った。
私は涙を流した。
「結月せんぱい、また会えますか?」
花房さんは静かに言った。
どこか淋しげな声だった。
「うん。まだ卒業しないから。」
「そうですね!」
涙を流しながら花房さんは笑った。
私には安心しているような顔に見えた。
最後に、私達は花束を貰って引退した。
部員達が手を振った。
優香ちゃんだけは最後まで──いや、私達が見えなくなるまで振り続けた。
[水平線]夏休みが終わった。
夏休みが終わって数日後、莉音が転校した。
またまた数日後、転校生が来た。
ガラガラとドアが開き、入ってきた。
まさか、あの人は……
「[漢字]四ツ葉[/漢字][ふりがな]よつば[/ふりがな]りえです。よろしくお願いします。」
やっぱりそうだった!
私が知っている理由は、慎二が出るアニメに出てくるキャラだったからだ。
アニメの途中に出てくる……いや、転校してくる子だ。
名前も姿もそっくり。
2次元にいるような感覚がした。
昼休み、りえちゃんの席は見えないほど人が沢山いた。
どんどん質問が来て、戸惑っていた。
「どこから来たの?」
「あ、えっと……」
「趣味はー?」
「え、その……」
忘れていた。
りえちゃんは静かで目立たない子でコミュ障だ。
昼休みは大体本を読んでいる。
[小文字](公式サイトより引用)[/小文字]
「りえちゃんが戸惑ってるよ!順番に質問してー!」
遥が止めた。整備した……?
「あ、ありがとうございます……」
りえちゃんが下を向いて言った。
「いえいえ!あ、ちなみに私は川淵遥!よろしくね!」
「よろしくお願いします……」
私はすごいな、と思いながらりえちゃんと遥の会話を見ていた。
自分から進んで行動したり、すぐに友達を作ったり……
私もそういう人になりたいと思った。
言ってなかったっけ?
ごめん。
[斜体]〜結月side〜[/斜体]
「結月せんぱぁーい!由依せんぱぁーい!」
優香ちゃんが泣きながら向かって来る。
私も釣られて泣いた。
「優香ちゃん、ありがとう。」
私と由依は同時に言い、私はしゃくり上げながら言った。
涙が止まらない。
「結月せんぱい、また会えますか?」
優香ちゃんは静かに言った。
「うん。まだ卒業しないから。」
「そうですね!」
涙を流しながら優香ちゃんは笑った。
その笑顔が私の胸に刺さった。
もう、一緒にプレーできないんだ。
休憩の時間、一緒に笑い合ったりもできないんだ。
そう思うと涙が溢れてくる。
[斜体]〜由依side〜[/斜体]
「結月せんぱぁーい!由依せんぱぁーい!」
花房さんが泣きながら向かって来る。
「花房さん、ありがとう。」
「優香ちゃん、ありがとう。」
結月と私は同時に言った。
私は涙を流した。
「結月せんぱい、また会えますか?」
花房さんは静かに言った。
どこか淋しげな声だった。
「うん。まだ卒業しないから。」
「そうですね!」
涙を流しながら花房さんは笑った。
私には安心しているような顔に見えた。
最後に、私達は花束を貰って引退した。
部員達が手を振った。
優香ちゃんだけは最後まで──いや、私達が見えなくなるまで振り続けた。
[水平線]夏休みが終わった。
夏休みが終わって数日後、莉音が転校した。
またまた数日後、転校生が来た。
ガラガラとドアが開き、入ってきた。
まさか、あの人は……
「[漢字]四ツ葉[/漢字][ふりがな]よつば[/ふりがな]りえです。よろしくお願いします。」
やっぱりそうだった!
私が知っている理由は、慎二が出るアニメに出てくるキャラだったからだ。
アニメの途中に出てくる……いや、転校してくる子だ。
名前も姿もそっくり。
2次元にいるような感覚がした。
昼休み、りえちゃんの席は見えないほど人が沢山いた。
どんどん質問が来て、戸惑っていた。
「どこから来たの?」
「あ、えっと……」
「趣味はー?」
「え、その……」
忘れていた。
りえちゃんは静かで目立たない子でコミュ障だ。
昼休みは大体本を読んでいる。
[小文字](公式サイトより引用)[/小文字]
「りえちゃんが戸惑ってるよ!順番に質問してー!」
遥が止めた。整備した……?
「あ、ありがとうございます……」
りえちゃんが下を向いて言った。
「いえいえ!あ、ちなみに私は川淵遥!よろしくね!」
「よろしくお願いします……」
私はすごいな、と思いながらりえちゃんと遥の会話を見ていた。
自分から進んで行動したり、すぐに友達を作ったり……
私もそういう人になりたいと思った。
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