[斜体]〜光side〜[/斜体]
[小文字]結月[/小文字]「綺麗だなぁ。しかもあったかい。」
結月さんは星空を見上げながらキャンプファイヤーで温まっていた。
その隣には慎二がいる。
[小文字]慎二[/小文字]「あの星、結月に似てる。」
慎二は指を指しながら言った。
[小文字]結月[/小文字]「そう？」
[小文字]慎二[/小文字]「なんか、優しそうな感じ？……何て言ったらいいんだろ。優しそうな光で、だけど元気で、かわいい感じの星じゃん。」
相変わらず説明が下手だな、と思った。
結月さんの方へ目線をやると、結月さんの顔は真っ赤になっていることに気がついた。
[小文字]結月[/小文字]「えへへ。あ！あの星、慎二くんに似てる。」
[小文字]慎二[/小文字]「え？」
[子文字]結月[/小文字]「慎二くんってキラキラしてるじゃん。かっこいいっていう意味でね？しかも近くに慎二くんが私に似てるって言った星があるの。」
慎二は何も言わず、照れていただけだった。
この2人は恋愛的な話をするっけ？

[小文字]光[/小文字]「仲睦まじいカップルだな！」
無意識に大声で言っていた。
[小文字]遥[/小文字]「大きな声で言わない！[小文字]バレるでしょ！[/小文字]」
だったら遥だって俺よりデカい声を出してる。
[小文字]光[/小文字]「お前だって大声出してるじゃん！」
[小文字]遥[/小文字]「それは……えっと……元々声が大きいだけなの！」
揉めていると、声で気付いたのか、結月さんは振り返って、
[小文字]結月[/小文字]「一緒に観よう。」
と言った。