異邦人
ここは、地獄の国、ヘルレイア。首都は、ヘルブナク。いろいろな種類の人や妖怪が住んでいる。
「こんにちは。王女殿。助けて欲しい事があって。」
彼は、ヘルレイアの王女の親戚の、バーン。二十歳ぐらいだろうか。普通の青年だ。
「何かご用でも、御座いまして？」
彼女は、女王ヘカナ。三十であろうと人々は言うが、実際は、１６歳で、周りの国のエンジェイアは特に批判している。
「この子を…どうですか？」
「ふうむ。じゃあ。よいぞ。[漢字]但し[/漢字][ふりがな]ただし[/ふりがな]、末だからな。」
「名前は？」
「闇。」
「影をつけたらどうだ？」
「[漢字]影闇[/漢字][ふりがな]えい[/ふりがな]、よろしくね。」
[太字]あぁ。きっとざつようだぁ。[/太字]そう思っていた。
「うん。」
「お気に召したでしょうか？」
「……メイドよ。いっしょに遊んでいてくれるか？」
「勿論でございましょう。」
こうして、王女にもらわれたのだった。
数ヶ月後、ヘルレイア小中高等学校に入った。校舎は別々だが、やけにだだっ広い敷地を持っている。
[太字]『一年生の入場です！！』[/太字]
アナウンスが流れたと同時に、先頭が動き出した。
「うぅぅぅぅ。」
[太字]バタッ！！！！[/太字]
「きやぁぁぁぁぁぁぁ。」
思わず叫んでしまった。
『うわあああああ』
泣いている子。何があったかわからなくて、呆然としている子。どうしたらいいか、わからない子。いろんな子がいた。