魔留side

…………何か体全体が痛いですね…。もう死ぬのでしょうか？もし、死ぬとしたら仲間に｢ありがとう」って言いたかったです…。
……死莵、無事でいて欲しいです…。ワタクシも勇気出して庇ったのですから。もうそろそろ、意識が無くなりそうですね。
いつかこの言葉が届きますように。


『今までありがとう』


（？？？）「〜ーーーーーー！」

（？？？）「ｹﾎｯ魔留！起きてｯ」

誰かが呼んでいます。誰でしょう？

パチッ

（魔留）「！死莵…ですか…」

（死莵）「うん！そうだよッ」

あれ?死莵って怪我してましたっけ？口から血が出ています…

（魔留）「他の…みんなは…？」

（死莵）「分からない…分からないけど魔留が死んでなくて良かった……！」ギュッ

怪我してるので抱きつかれると少し痛いですが、我慢しましょう。………………………今の死莵を見ると……あの時…初めての任務の時を思い出しますね…










（魔留）「ッ！痛いです……」

確かその時は相手に腕を深く切られました……

（死莵）「え…？死んじゃう？」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

（魔留）「大丈夫です…少し切られただけですから…」

（死莵）「そっかぁ。良かった…！」ギュッ

（魔留）「ふふっ、そろそろ帰りましょう？暗いですし」

（死莵）「うん！」







懐かしいですね……。あの時は確か…15歳なので…もう10年経ちましたか…

（魔留）「じゃあ残りのメンバーを探しに行きますか！」